2010年8月

ティファニーさん、ありがとう。

ステンドグラス
成人して早や40余年。教室という類いは、久保田宣伝研究所(現・宣伝会議)の
コピーライター講座に通ったことしかないが。この一日教室には行く気になった。
色ガラスをハンダでつなぐステンドグラス。10時から3時半まで、昼食をはさみ、
この照明ランプが、私にも出来た。といっても、50数個のガラス片はカットされて、
3分の1以上には手間のかかる銅のテープ巻きがされてあったからなのだが。

パリ郊外の撮影待ちで、ガイドブックにものっていない古い教会をのぞいた時、
ステンドグラスの美しさに圧倒された。それは工の形の鉛にガラスをはめ込んだ
クラシック手法。19世紀・アールヌーボーの時代にティファニーが銅のテープを
ガラスの周囲に巻いてハンダでつなぐ画期的な手法を開発したことで、どんなに
細かなデザインも可能になったという。これも、そのコパテープのおかげだ。

私の篆刻の発表の形は、石に彫った篆刻を紙におして額装するのがほとんどで、
軸装も増やしてはいるが。文字が誕生した時の物語がそのまま残る篆書体は、
もっと様ざまな表現の可能性を秘めている。その試みに、白文の朱の部分を色に
変換する「篆彩」を始めたが、このステンドグラスで、その「篆彩」をガラスという
素材でさらに発展させられると確信した。ルイス・C・ティファニーさん、ありがとう。

「ギョッ!」と、「ウォー!」。(篆刻:魚)

魚
農協の夏の展示会で、誰でも1回金魚すくいができたのだが、カミサンがやって
1匹もとれなかった。ならばと、私が100円払って挑戦したら、26匹もとれた。
金魚のため池は大きいから大丈夫だろうと全部入れたのだが、毎日、4匹5匹と
死んで、10匹足らずになってしまった。小さなのが増えたストレスか、最古参の
大きい金魚も1匹死んだ。顔を出すと寄ってきたヤツなので、可哀相なことをした。

ところが、先日1センチ足らずのブチの金魚の子を発見。よく見ればそれが、もう
1匹。小さいがなかなか形もよく、元気いっぱい。そればかりではない。金魚釣りの
と同じくらいの大きさの黒いのが、2匹いる。今年は2回卵を産んで、4匹残った
らしい。金魚は、自分で産んだ卵を自分で食べてしまうから、オオカナダモのなかで
隠れていた卵だけが生き残る。ここにも消えていく生命と新しく生まれる命があった。

話は変わるが、ジンベイザメで人気の大阪天保山の水族館・海遊館がオープンから
20周年を迎えて、7月27日には5555万5555人目の入場者を記録したという。
開業当時の電車の中吊りポスター。写真が魚の鼻先の超アップで迫力満点。
コピーは太いゴシックで「ウォー!」と書いてあった。私が出した案は「ギョッ!」だった
ので、本当にギョッとした。魚には驚かされることが、多い。篆刻は、魚の象形文字。

ページ上部へ