2011年9月

危険な、化学物質。(篆刻:化)

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DHMOという化学物質がある。「その危険性は、①酸性雨の主成分で、温室効果を
起こす。②高レベルでさらされた植物は成長が阻害される。③末期ガンの腫瘍細胞
中に必ず含まれる。④この物質で火傷のような症状が起こることがあり、固体状態に
長く触れると皮膚は大規模に損傷する。⑤多くの金属を腐食・劣化させる。⑥自動車
のブレーキや電気系統の機能低下の原因となる。⑦海難事故の多くの主原因である。

しかも、こんな危険物質が工場で冷却・洗浄・溶剤として何の規制もされず使用・排出
され、結果的に川や湖、また母乳や南極の氷でも高濃度で検出されている。」と警告し、
50人の大人のうち43人から規制を求める署名を得たのは、アメリカの14歳の少年。
DHMOは、ただの水のことで、隠していることはあるが、嘘はない。佐藤健太郎氏の
《有機化学美術館》というサイトにある「我々はどのようにだまされるのか」という話だ。

嘘をつかなくても事実を隠せば、人はだませる。だが人への放射線の危険性は人体
実験が出来ない以上、事実さえ不明なのだ。「摂取しても直ちに人体に影響はない」
という暫定基準値とは何か。年間1ミリシーベルト以下という法律など忘れたふりで、
足(確たる根拠)のないお化けのような数字だ。篆書体の「化」は、生きた人と死んで
倒立した人。直ちに影響はないが、いつか影響は出る。死と背中合わせ、ということ。

タバコ、増税?!(篆刻:曾)

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もう20年以上前、写真家秋山庄太郎さんに新聞広告に出てもらった。初対面の
我々に会うや「いやぁ、朝トイレでオ○○○ンを火傷しちゃてさぁ」と笑った。男性が
トイレに座ってタバコの灰を隙間に落とそうとすれば、誰でもその危険性がある。
トイレでタバコを喫うほどのスモーカーだったろうが、享年82歳、肺ガンではない。

「小宮山厚労大臣がタバコを700円に」の新聞記事には、驚いた。国民の健康を
守るためだというから、くわえたタバコを落としそうになった。タバコが健康に良くない
のは認める。だが喫煙者はガンになるとは誰も証明できていない。1965年から男性
喫煙者は半減、女性のそれは横ばい。それでも肺ガンの死亡者は7倍に増加した。
数字的には「国民がタバコを喫わないようになったのに肺ガンは増えた」。統計では
「肺ガン増加の主要因は長寿」。逆説だが、長寿を抑制すれば肺ガンは必ず減る。

厚労大臣の「過度の摂取が健康を損ねるから増税する」という論法が正しいのなら、
砂糖、塩、油、もちろん酒もどんどん課税・増税し、国策で摂取を抑制すべきだろう。
篆刻は、増(=積み重ねる)の元になる「曾」で米などを蒸す、こしきの形。上の八は
湯気。タバコ増税の本音は、タバコの財源を財務省から引きはがすことらしいから、
頭から湯気を出して怒る気もないが、内閣のお子様クラス会傾向は増すばかりだ。

核と、原子力。(篆刻:核)

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居座り菅の苦し紛れの撒き菱が「脱原発」だから、代表選の争点にもならなかった。
それでいいのか。英語は核も原子力もnuclearで、日本語は言い換え・すり替えが
あると誰かが言ったが、英語でも原子力はatomic energy。やっぱり核は核でも
平和利用という意図が見えみえ。だが、本州の東半分が核物質による放射能で
汚染されたのは事実。土地も農作物も人間も被曝した。広島、長崎の次が東日本
なのに、平和宣言では原発に触れることをためらった。同じ核による被害なのに。

原子力の平和利用、安全な原発が真っ赤な嘘だったのは、甚大な犠牲によって実証
された。原発の本当のコストが隠されていると騒ぐ人がいる。まだ原発をコストで比較
しようとするのは、戦争を終結させる効率で原爆を投下したアメリカの指導者と同じだ。
核による発電を他のエネルギーと比較して論じること自体が、愚の骨頂ではないか。

原発がすべて止まれば大きな支障が出る。次の地震・津波への安全対策も必要だ。
だがそれは日本の知恵と技術で原発ゼロでも困らないエネルギーを確立するまでの
悲しい必要悪に過ぎない。篆刻は「核」。核は果実の種の部分だが、旁(つくり)の
亥(がい)は撲殺した犠牲の姿で、呪いの能力をもつ獣の象形。けっして詭弁でなく、
核による発電は科学・政治・経済が合作した呪いの怪獣である。反論の余地はない。

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