2012年8月

命を、育てる。(篆刻:育)

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この歳で、また子育てをするとは思いもしなかった。といっても、2匹の子猫なのだが。

この前の日曜の夕方、草刈と水まきを終えて縁側でカミサンと一服していたら、何やら
声が聞こえる。鳥かと思ったのだが、鳴きやまないし、どうも猫らしい。炭焼き小屋の方
なので行ってみると、道端に2羽のカラスがいる。1羽は逃げたが、もう1羽が何かを
ついばんでいる。近づけば小さな黒い子猫で、もう息がない。それなのに、まだ猫の声が
する。道の反対の用水路で2匹の子猫が腰の下を水に流されそうになりながら、水路の
へりにしがみついて鳴いていた。助けあげ、カミサンのエプロンで拭いて、連れて帰った。

とりあえずミルクを飲ませて、翌日いつもお世話になる獣医さんに連れて行った。生後
3週間のメスだが、寄生虫もいないし、健康な子との診断。ペット用のケージを貸して
もらい、ミルクやその後の離乳食も万全になった。さて、1日5回の授乳は、スポイトを
かじるほどむさぼり飲むのでカミサンと二人がかり。今朝は試しに離乳食をミルクで
溶かして与えたら、ガツガツと相手の手を噛むほどに食べた。お腹がふくらむと2匹で
卍になってよく眠る。それを見ると、カラスと水から命からがら助かった2匹を引き離す
のも不憫になる。2匹一緒に貰ってくれる方がなければ、ここで飼うことになるだろう。

甲骨文字は「育」で、母と生れ出た子の象形。人でも猫でも命に軽重はないのだから。

あまりに、見苦しい。(篆刻:苦)

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多少剣道をやった者として言わせていただくが、柔道はもはや武道とは言えない。
強いて適当な言葉を探せば「見苦しい」のひと言だ。数え上げればきりがないが。

もっとも問題なのは、礼の精神が崩壊していること。お辞儀が下手なのは許すとして、
勝った時のガッツポーズは無いだろう。寝技が決まり、相手にまたがったまま両手を
挙げて吠えるなど言語道断。負けた相手に対する敬意も何もあったものではない。
勝敗の宣告後、礼をしてからの握手も意味がない。その前の礼は、何のためなのか。
畳に上がる時、降りる時、試合の場に対する礼をせず、勝者がセコンドに飛びつくなど
過去日本の選手にもあったが、反則として勝ちを取り消してもいいくらいではないか。

もうひとつは、柔道着の見苦しさ。予選では体力のない者が故意に帯をゆるく締め、
帯を直す時間に休むのが多かった。決勝に近づくにつれて、それはなくなるのだが、
力が拮抗するほどに組手争いから道着の乱れは激しくなる。延長の3分ともなれば、
あらかた胸をはだけた状態が続く。オリンピック種目の中で、着衣や道着がこれほど
ぶざまなのは柔道だけ。こんな柔道は、はたしてオリンピックにふさわしいのかどうか。

お家芸だった柔道で日本の影が薄くなって何年たつだろう。オリンピック柔道は武道
でなく、K1なみの格闘技だからと苦し紛れの言い訳で、もう参加をやめたらどうだろう。

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