2012年9月

岡崎の、太陽電池。(写真:デザイン・ソーラー・ランタン)

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先週、京都・岡崎の博宝堂ギャラリーに裏打ちした作品を持参して『居心地のいい
言葉たち。』の額縁選びをした。篆刻の文字や意味にふさわしい額を選んだが、
額とのコラボ展なので額も大いに自己主張してほしい。結果的には中味の篆刻の
軽く数倍の値になる額とも組み合わせた。奈良の三游会などでは篆刻・額はセットで、
額の変更はお断りしているが、今回は額縁屋さんのギャラリーだから、篆刻と額の
値を別々に表示して別の額との組み合わせもお好みで選んでいただけるようにした。

会期は10月23日?28日だが、26?28日は岡崎周辺で「岡崎ときあかり」という
イベントがある。京都市美術館の壁に映像投影するプロジェクションマッピングなど
岡崎の魅力づくりのための多彩な催し。そこに楽篆堂もちょこっとお手伝いをする。
写真は日本写真印刷という会社が実証実験中の「デザインソーラーランタン」で、
デザインサンプルの東山と五重塔だが、これに篆刻風文字デザインを3点提供した。

《京都岡崎魅力づくり推進協議会》のfacebookには、設置方法などの会議の様子も
あるので順調に進んでいるようだが。電池面は12センチ角で、7枚の細長い短冊の
組合わせ。間に線が入るし、使える色も4種類で、それが昼と夜で色が変わるなどと
制約も多かったが、何とかクリアできたのが8月末。10月は楽しい月になりそうだ。

メタボか、ガンか。(篆刻:光明)

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2ヶ月ほど前、背中の左が痛かった。草刈りの後の背筋の痛みかと思ったのだが、
いつまでたっても軽い痛みが消えない。咳は出ないが、多少痰が増えた気がする。
ただよく見ても、血は混じってはいない。大学時代からタバコを喫い続け、いまでも
一日30本ほどだから、肺ガンになっても不思議ではない。ネットで「肺ガンの初期
症状」など検索すれば「骨に転移すると背中が痛む」などとある。はてさて、どうする。

奈良市からメタボ検診の通知が来ていたので、それを受けたついでに肺ガンの検査、
ということにした。メタボ検診は予約制で10月になるが、肺ガンの検査なら今日にも
できるという。採血、検尿、そして肺のレントゲンを撮る。小一時間待って結果が出た。
肺に加齢による細胞の損傷が少しあるが、異常はない。血液検査は、中性脂肪が
少し高いが、他はすべて正常値。尿はまったく問題なし。医者は「これで肺ガンはあり
えない。保険で禁煙治療もできますが」とのお言葉だったが、結構ですとお断りした。
さらに、メタボ検診は血液と尿検査で腹囲を計るだけというので、即キャンセルした。

それ以降、痰は出ないし、背中の痛みも気にならない。数年前のメタボ検診で医者は
「タバコを止めると太るでしょうから、続けては・・・」と信じられないようなことを言った。
篆刻は、迷いを払う明るい見通し・希望の「光明」。さて、この医者の言葉は光明か。

我慢と、我満。(篆刻:我満)

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浅田次郎の小説といえば『壬生義士伝』は、上下2巻を読んで実に面白かった。稀代の
ストーリーテラーと認めるが、それ以外に特に読んだこともない。さて、日経新聞朝刊で
5月から連載が始まった浅田次郎の『黒書院の六兵衛』には、毎朝イライラしている。

江戸城明渡しの先手を命じられた尾張藩士・加倉井隼人が、城内の黒書院に居座り続け
無言を押し通す御所院番士・的矢六兵衛をいかに穏便に追い出すかという話なのだが。
その六兵衛が金で地位を買って本人と入れ替わったことまでは分かったが、3ヶ月半を
過ぎた今朝もまだ、その頃の旗本たちの台所の困窮をあれこれと書き連ねるばかりで、
一向にらちがあかない。篆刻は「我満」。我慢を続ければ、そのうち何かがおのれの中に
満ちてくることもある、との多少の感懐を形にしたが、はたしてこの『黒書院の六兵衛』、
いつになったら何かが満ちてくるのやら。毎朝、いつか、そのうちにと我慢を続けている。

ところで、日経新聞は今朝も社説で脱原発に反対し、原発の存続を主張し続けている。
一方、浅田次郎は日本ペンクラブ会長として『いまこそ私は原発に反対します』という
本で「はじめに」を書き、会員たち(自分も)の主張を連ねている。経済界のお先棒で
原発存続の旗を掲げる日経新聞の紙面の奥の小部屋で、原発反対論者の浅田次郎は
饒舌な『黒書院の次郎兵衛』を決め込んでいる様子。この見立ては、おもしろいでしょ。

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