2013年12月

見えすぎる、高画質。(篆刻:画)

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猪瀬都知事が都議会で追及されるニュースは見たが、したたる汗がワイシャツの
襟に落ちたというのは新聞で読んだのであって画面では見えなかった。我がテレビは
2002年に買った液晶テレビで20インチ。光ケーブルで地デジではあるけれどテレビ
自体がアナログだから、そんな精細な画像には対応できない。それは構わないが、
字幕が小さくて読めないのには往生する。で、いよいよ買い替えとなった次第です。

といっても高くはない天井の和室だから32インチで十分。アマゾンで37,000円ほど
と調べてから家電量販店に向かった。その同型が10,000円以上高い。アマゾンの
それは旧型だというが、だからと言って機能的には同じという説明。自分で設定する
のも面倒だし、3年保証も付くというので決めた。翌日の夕方には配達されて、設定
に10分もかからない。地デジのチューナからの配線もデジタルになったから、その
きれいさにはただ驚くばかり。字幕も、これでどうだ!というほど大きくてクッキリ。

NHKの「プロフェッショナル」でイチローのインタビューを見たが、無精ヒゲの1本1本、
顔の毛穴、頬の紅潮まで、見たくもないけどよく見える。フルハイビジョンの4倍という
4Kテレビが売り場にもあったようだが見向きもしなかった。虫メガネか望遠鏡のような
テレビで人は何を見るのだろう。「見えすぎちゃって困るの」っていうCMがあったなァ。

金印「親魏倭王」の謎。(印影:親魏倭王)

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張莉さんは金印「漢委奴国王」の真贋を論じてはいないが、『魏志』倭人伝によれば
卑弥呼も金印紫綬を受けている。それに刻まれた文字は「親魏倭王」と推測されるが、
金印そのものは、いまだ未発見のまま。だが「親魏倭王」の印影は存在する。それも
東京の国立博物館にある。印影のある印譜は『宣和集古印史』。北宋の徽宗が古印を
集め『宣和印譜』を作ったという。明の万暦時代、来行学という人物が山中の古墳墓の
中から徽宗の印譜らしきものを得たと称して刊行したのが、この印譜。江戸時代に
日本に舶来し、横田実という古印収集家が愛蔵していたが、遺族が国博に寄贈した。

その『宣和集古印史』では、朱も鮮やかな印影の下に「親魏倭王 銅印獣紐」とある。
金印であるはずのものが銅印とはなんだろう。恐らくはこの印影は、金印の実物で
押したものではなく「金印を想像により模作したものであると正直に告知」していると
考えるのが自然だ。そもそも『宣和集古印史』自体、限りなく偽書に近いものだから。

邪馬台国近畿説を証明するべく纏向遺跡の発掘が続いている。持ち運びできる金印
が発見されても卑弥呼がいた場所とは限らない。それで魏からの荷をほどいた場所の
証明として封泥(封款に用いる粘土)を探しているとも聞いた。張莉論文を読めば
近畿に卑弥呼はいなかったし、金印も封泥も出土しないと思わざるをえないのだが。

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