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住まい

空き家、あります。(篆刻:家)

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先日、奈良市内に住むイギリスの友人が、この地区の空き家を見に来たので同行
した。築30年ほどでしっかりした木造だが、外の排水が悪く、台所の床が傷んで
いる。風呂とトイレが古い別小屋で、建て直しと下水工事が必要。敷地もそれほど
広くない。結局は見ただけに終わったが、この地区にはまだまだ空き家がある。

私が空き家探しをした35年ほど前、どの地域にも空き家はあったが、売る人など
ほとんどいなかった。「家屋敷を売るなんて、よほど金に困っているな」と言われる
のを嫌ってのこと。2、3年前に住めそうだった家が朽ち落ちているのを何軒も見た。
いまは外聞など気にせず不動産屋で売りに出すけれど、なかなか売れるものでは
ない。去年の全国空き家数は820万戸、空き家率13.5%。わざわざ不便な山間部
まで来なくても、空き家は有り余っている。更地にしにくい税制の問題もあるけれど。

住宅ばかりでなく統合された中学校や幼稚園、さらには農協の建物までが再利用の
メドもなく放置されている。再利用すれば必ずコストが発生するからだ。私はここから
片道1時間半で大阪に通勤していた。イギリス人の彼も奈良市内から東南アジアに
仕事で頻繁に出かける。時間的には不便だけれど、時間に替えられない何かを優先
するという価値転換がないかぎり、空き家は増える、過疎化も進む。特に、地方では。

 

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