2015年7月

不味そうな、エンブレム。(篆刻:味)

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いままで喫っていたキャビンがウィンストンになって、パッケージも変わった。中には
「味・香りは変わりません」という紙が入っているが、2箱喫ってもキャビンの味・香りが
しない。パッケージが変わっただけだろうが、視覚的印象は味覚にも大きく響くものだ。

さて、2020年のオリンピックのエンブレム。これには驚いた。第一印象は、暗い、堅い、
希望がない。TOKYO、TEAM、TOMORROWのTだというが、どれだけの人がTと
読めるのか。それに、3つの意味がお粗末。中学の美術のデザインみたいで、思想も
コンセプトもない。すべての色を混ぜると黒になるというのも時代錯誤。光の三原色は
混ぜたら白になるけれど。デザイナーは佐野研二郎、審査委員は永井一正、浅葉克己、
細谷厳(敬称略)たちらしいが。おまけに間髪を入れずベルギーの劇場のロゴを作った
デザイナーから盗作の抗議が出たから、国立競技場の白紙撤回に続く赤っ恥になった。

篆刻も文字のデザインである以上、盗作の危険は大きいけれど。「いわゆる篆刻界」では
いちいち非難されることはないようだし、そもそもオリジナリティなど求めていないのでは、
とも思える。少なくとも楽篆堂は、同じ漢字でもその都度新しい試みを心がけている、つもり。
HPで作品を公開するということは、膨大な無名の審査員の眼にさらされているのだから。
トップだけ見る人にも何ページも見てくれる人にも、後味の悪い思いはさせたくないから。

 

マムシ、溺れる。(篆刻:溺)

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またまたヘビの話で恐縮だが。カミサンが「金魚の池にヘビがいる!」と叫んだので
行ってみれば、マムシが仰向けで死んでいた。最近、マムシを見ないと思っていた
のに、台所の勝手口から2メートルほどだから最接近といえる。早速、溜め池の回り
や上の土手の草を刈って見つけやすいようにはしたが。ヘビを火バサミでつかんで
農業用水に逃がせば泳いでいく。泳ぎの上手なはずヘビが溺れて死んだのだろうか。

検索すると、まずペットのヘビの飼い方で、ヘビの太さ以上に水を入れてはいけないと
あった。ヘビは肺呼吸なので、溺れて死ぬことがあるという。これで疑問は解消したの
だが。マムシに絞って検索したら、マムシ酒の作り方が面白かった。まず、一升瓶に
マムシと水を入れるのだが、水は半分ほどに。栓を兼ねた棒を底につく長さにすると
マムシは棒にしがみついて、糞をする。棒の太さは、この糞をした水を交換するために
少しゆる目にする。これを1ヶ月以上も続けてから、やっと焼酎を入れるのだそうだ。

本土にいるヘビでは最強のマムシも溺死する。ギョロっとにらんで施主を自分の建て
たい案に追い込むらしい著名建築家は「(国立競技場みたいな)こんな大きいもの
建てたことない」のひと言で沈没した。数を頼んで自党の異論さえ抑え込みながら、
戦争法案をくわえて離さない、強くて執念深いあの総理も、いつかきっと溺れるのだ。

巣が、空っぽ。(篆刻:巣)

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以前、この家に来たインド人に蛇もいると言ったら、何回も家の中に入ってこないかと
聞かれた。家には入らないが燕は狙われる、と片言での説明も面倒でしなかったが。

今年は玄関の燕が無事巣立って、第2次の巣は縁側だった。カラスは最近見かける
ことが少ないので、軒を伝ってくる蛇除けの蚊取り線香を吊るすだけにした。ところが
ヒナが育って鳴きだしたからか、カミサンが2回も靴脱ぎ石で上をうかがうヤマカガシを
見たという。そこで石の上にも蚊取り線香を置いて、これなら大丈夫だろうと思っていた。

先週の土曜日は篆刻教室で、切りのいいところで縁側に出て、巣を見ながらタバコを
何回か喫った。ヒナは4、5羽だが、くちばしもうぶ毛が残った頭も見えない。はじめは
朝からたくさん餌をもらって、ぐっすり寝ているのかな、と思ったのだが、どうもおかしい。
まさかと脚立に乗って、手鏡で見れば、巣はもぬけの空。カミサンがヤマカガシに気が
ついたのは親がいつもと違う鳴き方をしたからなのだが、朝早く、それこそ日が昇って
すぐにやられたのだろう。アオダイショウが軒を伝ったか、ヤマカガシが下から上ったかは
分からないが。以前はお腹がポコポコとふくれたアオダイショウが重くて落ちたこともある。

夜、アマガエルは縁側のガラスにへばりついて目の前に飛んできた虫を食べる。カエルが
いれば蛇もいる。蛇がいれば燕も狙われる。分かってはいるが、やりきれない。悔しい。

 

タモリに、教わる。(篆刻:春日)

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奈良の東向商店街は近鉄奈良駅から南に下っているのだが、それがなぜ東向きと
いうのかをNHKの「ブラタモリ」で教えてもらった。通りの東側は昔の断層で生まれた
崖で、その上は興福寺。興福寺にお尻を向ける訳にはいかないから、店はみな東を
向いていたからだという。いまでは純和風の教会も有名な奈良漬けの店も揃って
お尻を向けているから、奈良の住民でもどれほどの人がいわれを知っているだろう。

この放送は見そこなったので、日曜日の午後1時からの再放送を見たのだが。その
内容を知らぬまま午前中は春日大社に出かけていた。60回目となる「式年造替」で、
御本殿「後殿(うしろどの)」と「磐座(いわくら)」、御仮殿(移殿)が拝観できたし禁足地
「御蓋山浮雲峰遥拝所(みかさやまうきぐものみねようはいじょ)」も特別に参拝できた。
帰ってきて昼食を食べながら見た再放送で、タモリたちも我々がさっき行った同じ
場所にいるのが不思議な感覚だったが、4つ並んだ本殿が地形をそのままに保つ
ため階段状になっているという。行列について移動していたし、見上げたら雨樋が
大木をくり抜いた丸木舟のようで驚き、足元のそれにはまったく気がつかなかった。

奈良にいたら、いつでも行けるし見られると思って、結局は何にも知らない。奈良の
地名は段差を「ならす」からという説も教えられた。奈良に無知なことを反省してます。

 

奈良で、音楽祭?(篆刻:音楽)

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昔、奈良で酔って入ったジャズの店で生演奏していて、リクエストもありだというから
“ブルーベリー・ヒル”を頼んだら、それはジャズじゃないと言われて酔いが醒めた。
ジャズとポピュラーの違いが分からない私にとっては、今年で4回目奈良県主催の
ムジークフェスタでの秋満義孝のステージはとっても楽しかった。いわゆるジャズは
最後の“A列車でいこう”だけで、映画音楽ありラテンありと、耳にしたことがある曲
ばかり。音楽は理屈抜きで楽しくなくっちゃ、とひさしぶりの生演奏に心がはずんだ。

もうひとつ、“PARINARA”という映像と音楽のイベントにも行った。最初は奈良の
若者たちの演奏で、2番目は尺八とピアノ、メインらしきはモッズのバンドだったから
何がパリで、どう奈良なのかは分からないけれど、楽しかったからいいじゃないか。

それはそれで楽しかったけれど。イベントの前に腹ごしらえに入った餅飯殿の小さな
レストランにも、東大寺門前の「夢風ひろば」にも、ムジークフェスタのポスターがない。
レストランではそんなイベント知らないというし、夢風ひろばでは「協賛しないと言ったら、
帰っていった。ポスター貼るだけなら、スペースはいっぱいあるのに」という話だった。
6月28日までの16日間、奈良県内あちこちで相当の数の音楽イベントがあったのに、
かなりの人員、予算を費やしただろうに、やっぱり根っこはお役所仕事なのが残念!!

 

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