2016年4月

燕に、泣き笑い。(篆刻:燕)

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ツバメを見たのは去年より10日ほど遅かった。何羽かが3つある巣の品定めを
して、やっと番(つがい)が巣に入った頃、縁側から部屋に入った1羽がガラスに
ぶつかって畳の上に落ちた。私が縁側でタバコを喫っていたから、すぐ手の中に
保護できた。しばらくしたら、目をあけ、首も動かしたから、篆刻教室の生徒さんに
写真を撮ってもらった。空に放りあげたら、元気に飛んでいって、ひと安心。巣には
相変わらず2羽が出入りしていたから、事なきをえたと言っていいだろう。うれしい
話だから、フェイスブックに載せて、たくさん「いいね」やハートをいただいたのだが。

翌朝、猫のサバがツバメをくわえて入ってきた。追いかけて口からは離したのだが、
死んでいた。猫が跳びつけるほどに低く飛んだのだろう。それ以来、ツバメは入れ
替わりに何羽も飛んできて、物干し棹や看板にとまるのだが巣に入るのがいない。

死んだのは番の片方だったようだ。伴侶を無くしたツバメはどうなるのか。それでも、
また他の番が巣に入り、卵を産むだろう。卵は蛇に狙われる。卵が孵っても、ヒナは
カラスに狙われる。ヘビ除けに蚊取り線香を焚き、カラス除けに糸を張るが、去年は
2番目のヒナがこつ然と消えていた。毎年ツバメが来てくれるのはうれしいことだが
7月までこんな泣き笑いが続く。生も死もひっくるめて、これもまた風流、と考えよう。

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