三遊会(花の会との共同展)
"最後の"三游会:お礼とご報告
大変遅くなりましたが、
“最後の”三游会のお礼とご報告です。
篆刻の「楽篆堂」と「花の会」の共同展《三游会》を
平成30年4月6日(金)~8日(日)
奈良ホテル南隣の名勝・大乗院で開催しました。
平成6年から、春、翌年の秋、そして翌々年の春と
3年に2回の開催で、17回目になりますが、
最終回の今回は、スタート時のメンバーである
「宝寿窯」の尾崎円哉さんの花器とともに
1,200人もの方々にご高覧いただきました。
心から御礼申し上げます。

初日はあいにくの雨でしたが。

玄関ではレンギョウと菜の花で
お出迎え。

一階の和室入り口には、
能管笛筒に八重桜・関山を生けて
ハガキの写真を再現。

一階奥の茶室の床の間には、
篆刻「無心」の掛け軸を。
軸装は京都・大谷錦生堂さんで
自ら墨流しをし、江戸時代の下貼りを使うなど
工夫を重ねていただきました。
花は田中理節の胡蝶侘助と宝鐸草。
花器は尾崎円哉。

一階和室の床の間には、
篆刻「桜咲必死・落花無悔」の額装を。
野の花づくしは太田優子。

中二階に、額装した篆刻をまとめて展示しました。

テーマの「無心」にちなんで
篆刻はすべて「無」のつく言葉で統一。
まず「無尽蔵」から。

「無垢」

「無一物」

孤立無援ではなく、
あえて「独立無援」
額装約20点のエンディングは「無(から有)」で。

二階の広間の床の間には
「工夫は平生に有り、席に臨んでは無分別」の大額。
花は八重桜、紙岡美佐子。

ここからは、順不同で花の会の作品のご紹介です。
椿・吹上絞り、宇野紀子。

黒文字と藪椿、宇野紀子。
花器は煤竹・小林茂(熊さん)。

篆刻コーナーの掛花は
ジュンベリー・紙岡美佐子。

山桜、須蒲寿子。
花器・尾崎円哉。

黒文字と椿・糊こぼし。
花器、尾崎円哉。

椿・秀蘭、奥村武。

山桜、奥村武。

三つ葉躑躅、太田優子。

藪椿と黒文字。
大和鈴鹿。

花・虫狩、福田藍。

黒文字と椿、福田藍。

捩じ木と椿、山田恵子。

山吹、山田恵子。
最後に、花の会からのご挨拶です。
「“草いろいろ おのおの花の手柄かな”・・・芭蕉の句のように、
自然の中でたくさん感動し、恵みをいただき、
皆さまに永い間ご高覧いただきました共同展「花の会」は、
花の会メンバーの高齢化、野山の環境の変化などにより、
今回でひと区切りにしよう、と考えました。
花の会のそれぞれが、まだまだ感性を磨く途中ですので、
これからもお稽古は、“ほどよい野のような庭”がありますし、
“四方半里”あたりでもお花摘みをしたく思います。
毎回多くの方々にお運びいただきましたこと、
ありがたく、心から御礼、感謝申し上げます。
末筆ながら、皆さまのご健勝、ご多幸をお祈りいたします。
花の会 会員一同
田中理節
※なお、楽篆堂・田中快旺は、今後も創作を続け、
随時発表もいたしますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、
お願い申し上げます。
第16回 三游会《豊》、お礼とご報告
篆刻アートの「楽篆堂」と野の花と遊ぶ「花の会」の共同展「三游会」は
《豊・ゆたか》をテーマに、10月28日(金)~30日(日)、奈良の名勝・大乗院で開催しました。
3日間で1000人近くの方々にご来場いただき、盛況のうちに無事終了できました。
毎回欠かさずお越しくださる方も多く、久しぶりにお会いできたのに
ゆっくりお話もできず失礼いたしました。本当にありがとうございました。

篆刻「秘花」。

「土有りて花有り」
・・・土があるから花もある。

「老骨残花」
・・・老骨に残りし花こそ誠の花なり(世阿弥)。

「落地生根」
・・・実の落ちた地で根を生やす」
華僑の言葉。

「花姿風伝」
・・・世阿弥の風姿花伝のもじり。
楽篆堂の花のブログのタイトルを篆刻に。
「秋の七草」・・・右から、葛、尾花、桔梗、萩、女郎花、藤袴、撫子。
篆刻は「酒債尋常行処有(酒のツケはいつも行く先々にあるが)」
「人生七十古来稀(人が七十年も生きるのは稀)」という古稀の対句で始まり、
「天高く気清し」で終わる構成にしました。
第14回 三游会「やすらぎ」、ご来場お礼と会場風景。
三游会《やすらぎ》 来場お礼と会場風景
おかげさまで、800人をこえる方々にご覧いただきました。本当にありがとうございました。
次の第15回《三游会》は、2015年の春を予定していますので、よろしくお願いいたします。
三游会《のびやか》 来場お礼と会場風景

2012年春の三游会《のびやか》の会場は、
奈良・国際奈良学セミナーハウス。
1994年から3年に2回のペースで続けている
「野の花と遊ぶ・花の会」との共同展です。
![]() |
![]() |
![]() |
建物は江戸時代の書院造りで、興福寺の塔頭・旧世尊院。お迎え花を生けた竹は楽篆堂のデザインです。
畳の部屋ふたつが篆刻の展示スペース。額装を中心に新作約30点をご覧いただきました。
![]() |
![]() |
![]() |
玄関を入ってすぐ、テーマ《のびやか》のコーナーには、案内ハガキのように桜と竹、「伸」の篆刻額を。
最初の座敷の床の間には、「山川草木悉有仏性」の篆刻掛け軸。
奥の床の間には、篆刻「遊を遊ぶ」。「遊」を甲骨、金文からアルファベットまで70点。
![]() |
![]() |
![]() |
理節先生の白菜の花といっしょに。
篆刻の額には、印箋に意味や意図を書いて解説。花の会の皆さんが花を添えてくれています。
額を並べた真ん中には、注文篆刻の主な作品をハガキサイズで展示。青竹に切り込みを入れて差しました。
篆刻のご注文コーナーには、結婚祝いの「ゴール印」をご紹介。セットの印と為書き、手づくりの袋、ラッピングも展示。
![]() |
![]() |
![]() |
篆刻教室「天の会」の力作も額装してご覧いただきました。
廊下の白壁には、篆刻と写真のコラボ「雪月花」で色を添えました。
篆刻の隣の板の間は、花の会の皆さんの大作が勢揃いして壮観でした。
一番奥の河津桜は、花の会の皆さんの合作
国際奈良学セミナーハウス(旧世尊院)

住所 | 奈良市登大路町63番地 |
---|---|
電話 | (0742)23-5821 |
徒歩 | 近鉄奈良駅から東へ10分 |
バス | 奈良交通市内循環バスで、近鉄奈良駅から3分、JR奈良駅から6分 「県庁東(国際奈良学セミナーハウス前)下車 |
2010年 三游会 「継なぐ」:ご来場のお礼

三游会「継(つ)なぐ」
2010年11月19日(金)~21日(日)
この秋のテーマは、「継なぐ」。
篆刻アートの楽篆堂は、篆刻を石ばかりでなく、
ステンドグラスなどの新しい素材に継なぐ試みに挑戦。
「野の花と遊ぶ 花の会」は、草花の種や花穂が
次の季節へ生命を継なぐ姿を表現しました。
今回も、3日間で千人近い方々にご来場いただき、
好評のうちに終了させていただきました。
貴重なご意見、励ましのお声をいただき、
本当にありがとうございました。
次回は、2012年春の予定です。
三游会「継なぐ」 会場風景
三游会の歩み

「在るがまま」
平成21年3月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |

「山川草木」
平成19年11月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |

「滴(しずく)」
平成18年6月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |
西狭川炭焼倶楽部 | - |

「恵み」
平成16年10月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |
西狭川炭焼倶楽部 | 「熊炭」 |

「温もり」
平成15年3月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |
木彫 | 武田喜代子 |

「花の心、字の心。」
平成13年11月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |

「素心」
平成12年4月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 「遊刀斎」 東学 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |

「一草万理」
平成10年10月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |
陶芸 | 「宝寿窯」 尾崎円哉 |

「一草一神」
平成9年4月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |

「守拙」
平成7年7月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |
陶芸 | 「宝寿窯」 尾崎円哉 |

「花と、土と、石と、遊ぶ。」
平成6年4月
篆刻 | 「楽篆堂」 田中快旺 |
野の花と遊ぶ | 「花の会」 |
陶芸 | 「宝寿窯」 尾崎円哉 |