“最後の”三游会:お礼とご報告
大変遅くなりましたが、
“最後の”三游会のお礼とご報告です。
篆刻の「楽篆堂」と「花の会」の共同展《三游会》を
平成30年4月6日(金)~8日(日)
奈良ホテル南隣の名勝・大乗院で開催しました。
平成6年から、春、翌年の秋、そして翌々年の春と
3年に2回の開催で、17回目になりますが、
最終回の今回は、スタート時のメンバーである
「宝寿窯」の尾崎円哉さんの花器とともに
1,200人もの方々にご高覧いただきました。
心から御礼申し上げます。
一階の和室入り口には、
能管笛筒に八重桜・関山を生けて
ハガキの写真を再現。
![2018523163316.jpg](/cwp/wp-content/uploads/old/news/assets_c/2018/05/2018523163316-thumb-300x200-14878.jpg)
一階奥の茶室の床の間には、
篆刻「無心」の掛け軸を。
軸装は京都・大谷錦生堂さんで
自ら墨流しをし、江戸時代の下貼りを使うなど
工夫を重ねていただきました。
花は田中理節の胡蝶侘助と宝鐸草。
花器は尾崎円哉。
![2018523164854.jpg](/cwp/wp-content/uploads/old/news/assets_c/2018/05/2018523164854-thumb-100x275-14884.jpg)
一階和室の床の間には、
篆刻「桜咲必死・落花無悔」の額装を。
野の花づくしは太田優子。
テーマの「無心」にちなんで
篆刻はすべて「無」のつく言葉で統一。
まず「無尽蔵」から。
![201852317210.JPG](/cwp/wp-content/uploads/old/news/assets_c/2018/05/201852317210-thumb-300x200-14900.jpg)
額装約20点のエンディングは「無(から有)」で。
![201852317527.jpg](/cwp/wp-content/uploads/old/news/assets_c/2018/05/201852317527-thumb-300x107-14904.jpg)
二階の広間の床の間には
「工夫は平生に有り、席に臨んでは無分別」の大額。
花は八重桜、紙岡美佐子。
ここからは、順不同で花の会の作品のご紹介です。
椿・吹上絞り、宇野紀子。
黒文字と藪椿、宇野紀子。
花器は煤竹・小林茂(熊さん)。
最後に、花の会からのご挨拶です。
「“草いろいろ おのおの花の手柄かな”・・・芭蕉の句のように、
自然の中でたくさん感動し、恵みをいただき、
皆さまに永い間ご高覧いただきました共同展「花の会」は、
花の会メンバーの高齢化、野山の環境の変化などにより、
今回でひと区切りにしよう、と考えました。
花の会のそれぞれが、まだまだ感性を磨く途中ですので、
これからもお稽古は、“ほどよい野のような庭”がありますし、
“四方半里”あたりでもお花摘みをしたく思います。
毎回多くの方々にお運びいただきましたこと、
ありがたく、心から御礼、感謝申し上げます。
末筆ながら、皆さまのご健勝、ご多幸をお祈りいたします。
花の会 会員一同
田中理節
※なお、楽篆堂・田中快旺は、今後も創作を続け、
随時発表もいたしますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、
お願い申し上げます。
第16回 三游会《豊》、お礼とご報告
篆刻アートの「楽篆堂」と野の花と遊ぶ「花の会」の共同展「三游会」は
《豊・ゆたか》をテーマに、10月28日(金)~30日(日)、奈良の名勝・大乗院で開催しました。
3日間で1000人近くの方々にご来場いただき、盛況のうちに無事終了できました。
毎回欠かさずお越しくださる方も多く、久しぶりにお会いできたのに
ゆっくりお話もできず失礼いたしました。本当にありがとうございました。
「花深処無行跡」のアップ。
表具の大谷錦生堂さんの
技と気配りに感謝です。
床の間の花は
田中理節のヤブツルアズキと
タイワンホトトギス。
茶室の丸窓横には
世阿弥の「秘すれば花」の篆刻を。
「老骨残花」
・・・老骨に残りし花こそ誠の花なり(世阿弥)。
「落地生根」
・・・実の落ちた地で根を生やす」
華僑の言葉。
「花姿風伝」
・・・世阿弥の風姿花伝のもじり。
楽篆堂の花のブログのタイトルを篆刻に。
2階の窓ぎわには
花の会が
火鉢や手あぶりを花器にして、
晩秋の風情を。
2階の床の間には
篆刻額「秋の七草」と
一貫貼りを花器にした
ガマズミ、タカサゴユリなどが。
![2016111153326.jpg](/cwp/wp-content/uploads/old/news/assets_c/2016/11/2016111153326-thumb-550x120-9799.jpg)
「秋の七草」・・・右から、葛、尾花、桔梗、萩、女郎花、藤袴、撫子。
中2階は
スポットライトもあって、
篆刻にはうれしいコーナーに。
![2016111151732.jpg](/cwp/wp-content/uploads/old/news/assets_c/2016/11/2016111151732-thumb-450x241-9793.jpg)
篆刻は「酒債尋常行処有(酒のツケはいつも行く先々にあるが)」
「人生七十古来稀(人が七十年も生きるのは稀)」という古稀の対句で始まり、
![2016111152248.jpg](/cwp/wp-content/uploads/old/news/assets_c/2016/11/2016111152248-thumb-300x302-9795.jpg)
「天高く気清し」で終わる構成にしました。
楽篆堂の作品の向かいには
一日篆刻教室「天の会」の
コーナー。
皆さんの作品のパネルと
中村友美さんに技能賞、
梶川祥子さんに敢闘賞を額に入れ
見ていただきました。
第14回 三游会「やすらぎ」、ご来場お礼と会場風景。
野の花と遊ぶ「花の会」と楽篆堂の共同展《三游会》。
会場風景の一部をご紹介します。
![201392211722.jpg](/cwp/wp-content/uploads/old/contents/assets_c/2013/09/201392211722-thumb-300x221-2050.jpg)
おかげさまで、いつにも増して大勢の方々にご来場いただき、好評のうちに終了いたしました。本当にありがとうございました。
※次の「三游会」は、平成27年4月3日(金)~5日(日)、
会場は奈良ホテル南隣の「名勝大乗院」での開催を予定しています。
案内状は来春になりますが、ご希望の方はこちらまでメールをお願いします。
三游会《やすらぎ》 来場お礼と会場風景
会場は、いつもの
国際奈良学セミナーハウス。
床の間には
篆刻「秋の七草」の掛け軸を。
![20131111135444.JPG](/cwp/wp-content/uploads/old/contents/assets_c/2013/11/20131111135444-thumb-180x119-2214.jpg)
廊下には
「花の会」の大作ススキが。
額装の篆刻は、
文机に並べて。
篆刻額「飛花落葉」
お酒が好きな方に好評だった
篆刻額「把酒臨風」。
篆刻+彩色の《篆彩》、
「花」「蒲公英」「游心」。
秋の葉を切った《葉篆光》、
「山川草木」。
楽篆堂の篆刻を使ったラベル。
ワイン、自然食品、日本酒。
結婚祝いの《ゴール印》。
篆刻「般若心経」の巻物。
篆刻教室「天の会」の作品も。
「花の会」の皆さんの合作は、
カマツカ。
会場のあちこちに
野の花の小品が。
板戸をバックに
桐、小菊、南天など。
おかげさまで、800人をこえる方々にご覧いただきました。本当にありがとうございました。
次の第15回《三游会》は、2015年の春を予定していますので、よろしくお願いいたします。
三游会《のびやか》 来場お礼と会場風景
2012年春の三游会《のびやか》の会場は、
奈良・国際奈良学セミナーハウス。
1994年から3年に2回のペースで続けている
「野の花と遊ぶ・花の会」との共同展です。
建物は江戸時代の書院造りで、興福寺の塔頭・旧世尊院。お迎え花を生けた竹は楽篆堂のデザインです。
畳の部屋ふたつが篆刻の展示スペース。額装を中心に新作約30点をご覧いただきました。
玄関を入ってすぐ、テーマ《のびやか》のコーナーには、案内ハガキのように桜と竹、「伸」の篆刻額を。
最初の座敷の床の間には、「山川草木悉有仏性」の篆刻掛け軸。
奥の床の間には、篆刻「遊を遊ぶ」。「遊」を甲骨、金文からアルファベットまで70点。
理節先生の白菜の花といっしょに。
篆刻の額には、印箋に意味や意図を書いて解説。花の会の皆さんが花を添えてくれています。
額を並べた真ん中には、注文篆刻の主な作品をハガキサイズで展示。青竹に切り込みを入れて差しました。
篆刻のご注文コーナーには、結婚祝いの「ゴール印」をご紹介。セットの印と為書き、手づくりの袋、ラッピングも展示。
篆刻教室「天の会」の力作も額装してご覧いただきました。
廊下の白壁には、篆刻と写真のコラボ「雪月花」で色を添えました。
篆刻の隣の板の間は、花の会の皆さんの大作が勢揃いして壮観でした。
一番奥の河津桜は、花の会の皆さんの合作
晴れた日でも寒く、中日は雨が強かったにもかかわらず、3日間で700人以上の方にご来場いただきました。
花の会ともども心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
国際奈良学セミナーハウス(旧世尊院)
住所 |
奈良市登大路町63番地 |
電話 |
(0742)23-5821 |
徒歩 |
近鉄奈良駅から東へ10分 |
バス |
奈良交通市内循環バスで、近鉄奈良駅から3分、JR奈良駅から6分
「県庁東(国際奈良学セミナーハウス前)下車 |