コンテンツ

“最後の”三游会:お礼とご報告

201852316733.jpg

大変遅くなりましたが、
“最後の”三游会のお礼とご報告です。
篆刻の「楽篆堂」と「花の会」の共同展《三游会》を
平成30年4月6日(金)~8日(日)
奈良ホテル南隣の名勝・大乗院で開催しました。
平成6年から、春、翌年の秋、そして翌々年の春と
3年に2回の開催で、17回目になりますが、
最終回の今回は、スタート時のメンバーである
「宝寿窯」の尾崎円哉さんの花器とともに
1,200人もの方々にご高覧いただきました。
心から御礼申し上げます。

 

2018523162225.JPG

初日はあいにくの雨でしたが。
 

2018523162423.jpg

玄関ではレンギョウと菜の花で
お出迎え。

201852318517.JPG

一階の和室入り口には、
能管笛筒に八重桜・関山を生けて
ハガキの写真を再現。

 201852318554.jpg  2018523163316.jpg

201852318630.JPG

一階奥の茶室の床の間には、
篆刻「無心」の掛け軸を。
軸装は京都・大谷錦生堂さんで
自ら墨流しをし、江戸時代の下貼りを使うなど
工夫を重ねていただきました。
花は田中理節の胡蝶侘助と宝鐸草。
花器は尾崎円哉。

 

 2018523164811.JPG  2018523164854.jpg

20185231875.JPG

一階和室の床の間には、
篆刻「桜咲必死・落花無悔」の額装を。
野の花づくしは太田優子。

2018523165330.jpg

中二階に、額装した篆刻をまとめて展示しました。

2018523165518.jpg

テーマの「無心」にちなんで
篆刻はすべて「無」のつく言葉で統一。
まず「無尽蔵」から。

2018523165758.JPG

「無垢」

2018523165859.JPG

「無一物」

201852317014.JPG

孤立無援ではなく、
あえて「独立無援」

 201852317129.jpg  201852317210.JPG
額装約20点のエンディングは「無(から有)」で。

201852317451.jpg  201852317527.jpg

201852317610.JPG

二階の広間の床の間には
「工夫は平生に有り、席に臨んでは無分別」の大額。
花は八重桜、紙岡美佐子。

20185231881.JPG

ここからは、順不同で花の会の作品のご紹介です。
椿・吹上絞り、宇野紀子。

201852318842.JPG

黒文字と藪椿、宇野紀子。
花器は煤竹・小林茂(熊さん)。

2018523171637.JPG

篆刻コーナーの掛花は
ジュンベリー・紙岡美佐子。

201852318920.JPG

山桜、須蒲寿子。
花器・尾崎円哉。

201852318103.JPG

黒文字と椿・糊こぼし。
花器、尾崎円哉。

2018523173351.JPG

椿・秀蘭、奥村武。

2018523181040.JPG

山桜、奥村武。

2018523181156.JPG

三つ葉躑躅、太田優子。

2018523173749.JPG

藪椿と黒文字。
大和鈴鹿。

2018523181233.JPG

花・虫狩、福田藍。

2018523174433.JPG

黒文字と椿、福田藍。

2018523181312.JPG

捩じ木と椿、山田恵子。

2018523174928.JPG

山吹、山田恵子。

 最後に、花の会からのご挨拶です。
「“草いろいろ おのおの花の手柄かな”・・・芭蕉の句のように、
自然の中でたくさん感動し、恵みをいただき、
皆さまに永い間ご高覧いただきました共同展「花の会」は、
花の会メンバーの高齢化、野山の環境の変化などにより、
今回でひと区切りにしよう、と考えました。
花の会のそれぞれが、まだまだ感性を磨く途中ですので、
これからもお稽古は、“ほどよい野のような庭”がありますし、
“四方半里”あたりでもお花摘みをしたく思います。
毎回多くの方々にお運びいただきましたこと、
ありがたく、心から御礼、感謝申し上げます。
末筆ながら、皆さまのご健勝、ご多幸をお祈りいたします。
                   花の会 会員一同
                       田中理節
※なお、楽篆堂・田中快旺は、今後も創作を続け、
随時発表もいたしますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、
お願い申し上げます。

ページ上部へ