彫る文字は「野生」、あとはすべてお任せで、というご依頼。
理由はあえて聞かず、為書きの関防印のように無為天成で彫りました。
「篆刻「野生」と対面した瞬間、撃ち抜かれたようだった。
文字は文字であって、文字だ。と篆刻に律された。
天地は、問答無用だった。
生きたいという願いが、殻を突き破っていた。
どこまでもどこまでも、まっすぐだった。
その篆刻に遊びはなかった。
今のわたしには、強く大きすぎる。
未来のわたしには、ちょうどいいと言いたい。
わたしの灯りをありがとうございました。」と
ご感想をいただきました。
