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言葉

山茶花は、サンサカだった。(銅印:茶)

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昔、女性下着のCMで「素肌にきいてみてほしい。」という訳の分からないナレー
ションを書いて、スーパーにも入れようとしたが、漢字は「聞いて」か「聴いて」かと
迷って、国立国語研究所に電話で問合わせた。「日本語は絶えず流動変化する
ものなので、お答えできない」と言われて、ならばと「聴」にしたような記憶がある。

我が百野草荘の山茶花は胴回り40センチほどの大木だが、満開も過ぎて根元は
散った花びらでピンク一色になっている。「山茶花」はサザンカなのだが、本来は
漢字の通りサンサカと呼んだと、毎日新聞の『余禄』にあった。サザンカの英語名も
言い間違いのまま「sasanqua」になっている。「舌つづみを打つ」が「舌づつみ」と
間違えたりする、音の入替りをメタセシスというらしい。「新し」は古くは「あらたし」
だったが、「あたらし」になって定着してしまった。正しさよりも言い易さの方が強くて
拡がりやすいのだ。(中国では山茶はツバキを指し、サザンカは茶梅というらしい)

隣りのOさんは「体」のことをいつも「カダラ」と言う。カラダと言いにくいそうで、笑い
ながら真似をすると「カダラ」は確かに言い易い。もう10年もしたら、この狭川地区で
体はカダラになり、50年もたてば日本中がカダラと言うようになるのが楽しみだが、
それまで生きていられない。カダラ、いや体も流動変化し、ついには消滅するから。

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