2013年7月

上野駅から、深谷まで。(篆刻:駅)

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昨日7月28日はJR上野駅の開業130周年だったという。明治16(1883)年に
高崎線の上野・熊谷間が開通して以来だが。私は小学校高学年の夏休みには、
横浜の鶴見から一人で京浜東北線に乗って上野まで行き、高崎線に乗りかえて
母の実家のある深谷に何回か行ったものだ。牛と山羊のいる農家で、周りはネギ
よりも桑畑が多かった。蚕を飼う小屋の外にいても、蚕たちが桑の葉を食べる音が
聞こえた。近所の子どもといっしょに田んぼの間の泥川で泳いだりもした。鶴見の
家の周りにも田んぼや畑はあったが、私がこうして奈良の田舎に住んでいるのは
この子どもの頃の田舎という原体験が強く影響しているのではないか、と考える。

大阪・茨木にいる小学6年の孫が明日、一人で電車に乗って一泊だが遊びに
来るという。小学校にあがる前は、家族で来て一人残って泊まったりしたのだが、
いつからか嫌がっていたのに、どんな心境の変化だろう。前の川で釣りをしたい。
セミも捕りたい。夜はオバアのカレーが食べたいと欲のない子どもではあるけれど。
奈良のドリームランドは、とうの昔に閉鎖になって、映画館さえない。鹿は飽きた
ろうし神社仏閣でもないから、春日原始林の奥山ドライブウェイにでも連れて行くか。

私と同じ歳ごろに奈良の田舎に遊びに来る。人生にどう影響するか。それが楽しみ。

楢(ナラ)が、枯れる。(篆刻:楢)

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選挙が終わって、この地区からも新市会議員が誕生した。めでたいことだが、どうも
選挙というナマ臭い運動が好きではないから、当たりさわりのない自然の話をしよう。

奈良市街への行き帰りに県道から見える飯盛山の四季の変化を見るのが楽しい。
息子の墓地も、この山が見えるからと決めた。先日も墓参りを終えて、ふと見ると
枯れ木が増えていて驚いた。マツ枯れではなく広葉樹のようだ。どうも「ナラ枯れ」
らしい。ナラ枯れはナラ、カシ、シイなどがカシノナガキクイムシ略してカシナガが
媒介する病原菌で起きる伝染病だ。里山林は薪や炭にするために伐られてつねに
更新されていたが、それが不要になって里山自体が放置された。そんな老齢林や
大径木に被害が多いという。全国の各地で被害が出ているが、奈良では平成11、
12年に十津川村で発生した。それから約15年で県北部にまで拡大したことになる。

森林総合研究所のサイト「ナラ枯れの被害をどう減らすか」には薬剤の注入・塗布、
枯死木の伐倒処理などが数々紹介されているが、金も人もない自治体には教科書
通りの十分な対策ができるとも思えない。抜本的には里山林を薪や炭にしつつ管理
するしかないのだが。そんなことをこの時代に誰がするだろう。東北の復興さえも
まともにできない国だから、地方の里山の再生など夢のまた夢でしかないだろうな。

燕と、蛇。(篆刻:蛇)

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7月9日朝、カミサンの「おとうさん!蛇が!」という叫び声で目が覚めた。燕の巣を
見れば、蛇が丸く傘のようにおおいかぶさっている。棒など探している暇はないから、
手近の短パンで、止むなく巣もろとも叩き落とした。1メートル以上もある大物だった。
以前は生きたまま火ばさみでつかんで用水路に流したこともあるが、今回ばかりは
腹が立って、棒で叩き殺して水路に流した。いま思えば、殺したのが悔やまれるが。

崩れた巣は縁側に落ちたが、下のコンクリートにヒナが1羽いた。まだほとんど羽が
生えていない丸裸のような姿。6羽でいちばん成長が遅く、巣の奥にいたので生き
延びたのか。30センチほど横に古い巣があるから、とにかくそこに入れた。昼頃に
なって、やっと親が来たが、形のない元の巣のそばを飛ぶばかり。隣の子に気づいて
いないので、子の頭を巣のフチに乗せたら気づいたが、やはり近くを飛ぶばかりだ。

一度人間が触れた子には近づかないのか。これで親がエサをやらず、餓死しても
仕方ない、とあきらめかかったが。夕方、子の鳴き声がする。それを聞いてか、親が
エサを運びだした。きのう10日も、親はエサを運び、白いフンをくわえて出た。今日は
トンボを食べさせていたから、もう安心してもいいだろう。人間も組み込まれた食物
連鎖なのだから、あの蛇に罪はない。あんなふうに殺すことはなかったと悔やまれる。

アマゾンの、段ボール。(篆刻:A)

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7月2日、アメリカでコンピュータのマウスを発明したダグラス・エンゲルバートさんが
亡くなった。発明以来マウスは進化し、キーボードも進化しているが、ホコリやタバコの
煙からPC、特にキーボードを守る方法はまだまだ原始的で、私はELECOMの防塵
カバーのお世話になっている。半透明でソフトタッチ、抗菌加工、焼却時に塩素を出さ
ないから環境に優しい、加えて破れにくい、とあるのだが。私はPCをスリープにして
おくことが多いので、Sがとうとう破れてしまった。ELECOMのホームページを見れば
1,680円だが、アマゾンでは673円で送料無料。しかも2日後に着く。当然、注文した。

さて届いた宅急便を見て驚いた。中の商品は20×40センチだから小さくはないが、厚さ
5ミリほどのもの。それを入れたアマゾンの段ボール箱は35×45、深さが11センチある。
定価より1,000円以上安くて、送料まで負担してもらって苦情を言うのは心苦しいのだが、
この段ボールについては、誰が見ても資源のムダ。世界のアマゾンのことだから、無数の
商品の大きさと段ボール箱の規格を勘案し、手間やコストが最小になるような判断をした
のだろうけれど。常識的にはプチプチで包み、適当な大きさの段ボール2枚ではさんで
くれれば十分なのだ。山間部に住んでいれば、アマゾンほど便利なものはないし、今後も
お世話になるけど。かなりの量の空気を運ばせてしまったヤマト運輸さん、ゴメンナサイ。

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