
4年前の11月17日、奈良で小学生女児が誘拐殺害される事件が起きた。
17日の「子ども安全の日の集い」では、『幼い子どもを犯罪から守る』という
犯罪心理学・桐生正幸教授の講演。子どもに「道草はいけない。見知らぬ人に
話しかけられたら、逃げなさい」と教え込むことが、果たしてよいことなのか。
同じような話を韓国でした時、通訳をした韓国のお母さんが泣き出したそうだ。
「そこまでしないと、子どもが守れないのか」と。「地域の父親の参加が不可欠。
休日に校区を子どもと歩き、安全な道草コースを設けるのも一策」には共感できた。
もうひとつは、昭和天皇在位60年を記念した国際生物学賞受賞の米ミネソタ大、
デイビッド・ティルマン教授の仙台での講演。「熱帯雨林や草原を農地に転用して
生産する穀物ベースのバイオ燃料は、その過程で、生産された燃料がもたらす
温室効果ガス削減量の17?420倍の二酸化炭素を放出する」・・・やっぱり。
「廃棄物のバイオマスや放棄農地にはえる多年草が材料のバイオ燃料なら、
生物の多様性を低下させず、持続可能」・・・そうだそうだと、拍手しながらも。
豊かな自然(休耕田もちらほら)に囲まれ、奈良市内より格段にうまい空気の中、
歩いて数分の公民館の集会にも車で行く、私がいる。篆刻は、「山川草木」。