2008年08月

プロの、ちから。(篆刻:自力)

20代の後半、特に理由もなく、坊主頭にした。社長が、クライアントに私を 紹介するたびに、頭を指差して「こうしてアンテナを尖らせていますから」と言った。 そう言われれば、感度が良くなったような気もしたが、もちろんただの錯覚…

これって、縁なの。(篆刻:隨縁)

もう15年も前のことだけれど。大阪のニコンサロンだったかで、写真展を見た。 モノクロの女性ヌードで、ヘアーが床まで伸びて、しかも三つ編になっている。 なぜかパーティーにも出たのだが、そのモデルが傍にいて、横浜から来たとい…

人々は、誰のため。(篆刻:人々我為)

ハナタレという飛びっきり強い焼酎で酔眼朦朧だった。しかも途中で寝てしまった のだから、あれこれ文句をいうのもおこがましいが。その朦と朧のまん中でも、 あの北京五輪の開会式が常軌を逸しているという、私の感覚は間違っていない…

わが計らいに、あらず。(篆刻:他力)

彼は、東京の時計屋の三男だった。大学の成績は4年間全優。広告研究会で 幹事長になった。幹事長になる前の2年の時、夏のキャンプストアのポスターを デザインした。私のコピー「砂に残した足跡は、波が消してしまうけど」を受けて、…

続・耳の話。(篆刻:耳順)

「ものに恥じる心は、まず耳にあらわれる」の意味は、いまだに解けないけれど。 私は、人間ドックで必ず高音域が難聴だといわれる。「要検査」だったから耳鼻科で 調べてもらったが、「加齢」で片付けられた。だから、「あっ、蝉が鳴き…
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