サイン本のための篆刻(落款印)の依頼。 著書に押す落款印の依頼は、著者ご本人からやご友人からの出版祝いとか、いくつか制作させていただいているけれど、今回は出版社のご担当からで、かなり気合の入ったものだった。株式会社KAD…
本
篆刻に、救われる。(篆刻:陽子)
「近大奈良病院の耳鼻咽喉科の教授と、篆刻を通じて長いお付き合いだった」のは Y先生のこと。雑誌の『奈良人(naranto)』、2014年秋冬号で楽篆堂の記事を読んで お知り合いのお医者さんの昇進や栄転のお祝いとして、篆刻…
椿の、フォトブック。(篆刻:椿)
我が百野草(ものぐさ)荘には、椿が130本ほど植えてある。最初の30本は、亡く なった息子の慰霊のため。後の100本は空き家に置き去りにされた鉢を引き取って 地植えしたもの。半分は名前が判らないが、残りは名のある椿で、そ…
私は、職人か。(篆刻:職)
私の祖父は横浜・関内の洋家具職人。父は店舗のショーケースなどを作ったが 木工職人ではある。私は横浜生まれの三代目で浜っこだが、職人なのかどうか。 たまたま読み直した永六輔の『職人』(1996年、岩波新書)は、職人たちの名…
『倭人とはなにか』を読む。(印影:漢委奴国王)
出野正・張莉ご夫妻から共著『倭人とはなにか―漢字から読み解く日本人の源流―』 (明石書店)を送っていただいたので、楽しい読書納めになった。「倭人」のルーツは 中国・長江の中下流の南側、滅亡した越の従順な民族で、ベトナムや…
『阿久悠日記を読む』を読む。(篆刻:悠)
『阿久悠日記を読む』は副題で、書名は『不機嫌な作詞家』(三田完著、文芸春秋刊)で、 明治大学の阿久悠記念館保管の26年7ヵ月分の日記から、阿久悠の真実に迫る試みだ。 淡路島の巡査の次男として生まれ、8歳で兄が戦死、14歳…
『梅ケ谷ゴミ屋敷の憂欝』は、面白かった。(篆刻:憂)
『梅ケ谷ゴミ屋敷の憂鬱』はホラーサスペンス大賞特別賞を受賞したミステリー 作家・牧村泉の4冊目の本だが、帯には蛍光ピンクで「愉快爽快エンタメ!」と ある。主人公・珠希は東京から大阪の夫の実家に同居することになったのだが、…
気功を習うべきか。(篆刻:気)
新聞広告で『気功治療』(日本AST協会)が目にとまった。気功など忘れていたが、 アマゾンで取寄せてみた。手当という言葉があるから、人は誰でも手などから気を 出せるのだが、私は普通の人より少し強く出せるらしい。体調や気力に…
『あまから手帖』と宮脇綾子さん。(篆刻:あ)
『あまから手帖』は関西ではよく知られた食の雑誌だと思う。創刊は1984年だから 雑誌としては老舗になる。京阪神エルマガジン社の発行で、初代編集長は重森守 さん。この編集レイアウトは私のいた会社がやり、巻頭の料理写真に添え…
「仕事。」と幼児性。(篆刻:幼)
仕事ではなく『仕事。』。川村元気という『電車男』を映画化したプロデューサーの 対談集(集英社)のタイトルで、人生を楽しくするために働くことを「仕事。」と呼ぶ。 まだ30代半ばの彼が、世界を面白くしてきた巨匠12人に聞く。…