2008年09月

映画の、ネタ。(篆刻:映)

久しぶりに見た映画の話をしようと思ったら、ポール・ニューマンが亡くなったという。 「ハスラー」「明日に向かって撃て!」「スティング」など、あんなドキドキする映画が 無くなって久しい。わざわざ見に行きたい映画がない。この前…

文字は、お宝。(篆刻:其蜩)

テレビの「何でも鑑定団」をよく見る。鑑定依頼品が本物か偽物か、自分の直感を 試すのは面白い。その鑑定法に、「この時代、この作家はこの印を使っていない。 だから偽物」というのがある。贋作を作る人、それを売る人、騙されて買う…

酒と、幸福。(篆刻:福)

まだ20代後半、マクドナルドやペプシのCMをやっていた頃、黒澤組の助監督に 演出を頼んだことがある。その彼が「あなたに酒が飲めたら、演出をさせて 見たいんだが」と言った。酒が飲めないから、残念ながら人情の深いところが 分…

神の、音。(篆刻:音)

言の字源は、神に誓う言葉を器サイに入れて、違約したら神罰を受けるとの 覚悟で辛(針)を置いた形による。言葉が軽くなった現代の日本はさて置いて、 言葉を発するにはそれだけの覚悟がいる。さて、「音」は白川先生の『字統』では …

はっきりと、言う。(篆刻:愛語回天)

恥ずかしながらと言いつつも、「愛語回天」の旧作はあまりに恥ずかしいから 刻み直した。といっても、回を渦巻きにした以外、独創などほとんど無いけれど。 独創といえば、「言は辛(針)+口だから、鋭く言うこと」という独創的な字源…

言葉の、ちから。(篆刻:愛語回天)

「字というやつが混濁の極だ。事物であると同時に影でもあるし、意味定量がない。 経験によってどうにでも変貌する。たえまなく生きてうごめいていてとまることがない。 とめるということもできない。・・・玉虫の甲みたいなものだ。」…

言葉の、こわさ。(篆刻:言霊)

私が酔った勢いで道端の占い師に手を差し出し、生年月日を言うと、答えは 「口の災いに気をつけなさい」だ。これはキャンキャン吠える犬歳だからで、 こんなのに見料を払うのはもったいないが、当っているから仕方ない。 福田総理が辞…
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