言葉

篆刻の歴史。

絵の封泥から、文字の芸術へ。 篆刻とは「木・石・金などで印を彫ること。その文字に多く篆書体を用いる」ものなのですが、印が生まれてから、いまのように紙に朱の印泥で捺しての実用性、芸術性を獲得するまでには5000年もの長い歴…

「落款」とは。「落款印」とは。

楽篆堂の篆刻を紹介してくれたNHK奈良の「ならナビ」(1月18日)、その再放送の「ぐるっと関西おひるまえ」(20日)を見たからという篆刻のご注文が落ち着いた頃、またお便りをいただいて「是非、落款を一つ、お願いしたく存じま…

植物名には、漢字併記を。(篆刻:漢)

植物名には、漢字併記を。(篆刻:漢)サムネイル
このHPの花のブログ「百野草荘・花姿風伝」をご覧の方は、花や木の名前が漢字に なっているのをご存知と思うが。一般のカタカナ表記では、名前が持つ意味や由来が 伝わらないからで、中国にも、このブログで日本の花の名を覚えている…

形容詞にも、ご用心。(篆刻:形)

形容詞にも、ご用心。(篆刻:形)サムネイル
6月5日の毎日新聞に「形容詞にご用心」というコラムがあった。池澤夏樹さんが 20年以上前に原発を見学した時、広報部の文章に「固い」「丈夫な」「がんじょうな」 「厚い」という言葉が並んでいたという。そんな言葉で原発の安全神…

4:四角四面を、跳び出して。

4:四角四面を、跳び出して。サムネイル
「クウ、ネル、アソブ(45×45、15×15ミリ)」 篆刻では「方寸の世界に遊ぶ」という言葉があります。実際に彫るのは一寸(約3センチ)四方の小さな石だとしても、そこを自分の世界、いやおのれの宇宙…

様って、何様?(篆刻:樣)

様って、何様?(篆刻:樣)サムネイル
今朝、新聞を読みながらテレビをちらちら見ていたら、「様」という漢字は相手によって 使い分けなければいけないという話で、目を皿にした。右の羊の下が水は目下に使い、 目上には永であり、同格には次なのだという。「こういうことは…

百人の、心。(書:花押)

「太陽がいっぱい」でアランドロンが他人のサインを壁に投射して練習する 場面を覚えている方は多いだろう。契約などに実印が必要な日本では、 サインするのはカードを使うときぐらいだが。閣議文書の大臣の署名には 花押(かおう)と…
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