2008年04月

物臭そうな、家。(篆刻:百野草荘)

我が家の染井吉野が満開の頃。あるご夫婦がみえて、開口一番こうおっしゃった。 「いやあ、うちの桜自慢に寄ったんだけど、ここには負けたわ」 たしかに、下の道から見上げる我が家は、染井吉野に続いてしだれ桜、八重桜が 咲き始め、…

春の風、のように。(篆刻:春風接人)

山菜といえば、10年以上も前だと思うが。岩手県の花巻にPRビデオの ロケハンに行ったときのこと。予算も無かったから文句は言えないのだけれど、 その宿がひどかった。焼肉屋の2階が名ばかりのビジネスホテルで、階段から 臭いも…

伸びる、山菜。(篆刻:申)

伸びる、山菜。(篆刻:申)サムネイル
春に3日の晴れなし、というが、きょうばかりは日本全国が晴れ。 ここ奈良の東部山間も、快晴。こんな日にこそ、と鯉のぼりを揚げたのだが、 ほとんど無風で、吹流しと鯉の家族は、食べ忘れた目刺しのように垂れ下がる。 その下では、…

甘い、雨。(篆刻:甘雨)

奈良市内に遅れること1週間ほどで、東部山間もいよいよ染井吉野が満開に なったが、きのうは強い雨に叩かれた。曇り空に、花びらが下を向いている。 この花曇りを養花天(ようかてん)、花に降る雨を養花雨(ようかう)と呼ぶと 知っ…

苦厄の、一切を。(篆刻:度一切苦厄)

ここ数日、ラッパ水仙が満開になっている。それは、30年以上も昔なのだが。 私たちは横浜の京浜東北線山手駅にすぐの借家に住んでいた。その大家さんが お花の先生だったからか、さほど広くない庭にもかなりの種類の草木が 植えられ…
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