2008年12月

あなたは、長いか短いか。(篆刻:長)

大学生の頃、横浜高島屋で替えズボンを買った。ピンを刺したズボンを持って いった店員が戻ってきて、いきなり股にメジャーを当てたので、驚いた。「股下を 測ったら長すぎたので」と言う。以来、私はひそかに足が長い、と思っていた。…

あいている、ローソン。(篆刻:明)

いよいよ、コンビニの売上げが百貨店のそれを追い抜くのは確実なようだ。 大丸神戸店の広告に多少なりとも関わった以上、流通の栄枯盛衰には 感慨深いが、ローソンの最初のCMは、テレビもラジオも私の仕事だった。 1979年と思う…

法という、文字。(篆刻:法)

篆刻は、「法」。正字は表示できないし、表示しても画数が多く、つぶれる だろうが。神に審判を仰ぐため差し出された羊と、水と去。去は、敗れた者の 正面形・大と、神への盟約の器「サイ」の蓋の無い形。神盟に虚偽があったと、 蓋を…

裁判員制度と、死刑。(篆刻:死)

幸か不幸か、私にもカミサンにも裁判員候補者になった通知は来なかった。 身近にも、そんな話はないが、いつまた候補者にならないとも限らないから。 先週末のNHKスペシャル「あなたは死刑を言い渡せますか?」という、 裁判員制度…

押すか、捺すか。(篆刻:波羅僧羯諦)

これが、篆刻・般若心経、2枚目も失敗の無残な姿。「波羅僧羯諦」の 縦横二重押し。こうなったら、やめてフテ寝を決め込むしか、手がない。 さて、私はここまで「印を押す」と書いてきた。「押印」と言うが、「捺印」とも言う。 だか…

増さず、減らず。(篆刻:不増不減)

篆刻・般若心経の「不増不減」は、徐三庚先生のそっくりさん丸出しなのだが。 松原泰道老師によれば、この「不」は無いのではなく、むしろ「超える」の意味。 現象として増や減はあるが、それにとらわれなければ、無いも同じということ…
ページ上部へ