かれこれ40年以上も篆刻をやっていて、数えきれないほどの方々から篆刻のご注文をいただいてきたから、中には「数えきれないほどの篆刻作家の中から、なぜ私を選び、ご指名いただいたのか」、どう考えても奇妙で不思議なことがあ…
住まい
襖を、張る。(篆刻:張)
これを襖(ふすま)と言っていいものか、どうか。居間の襖4枚は建付けがゆがんで いたので、家具屋の友人にベニヤで作ってもらったもの。しかも大和間で幅が広い から、薄いグリーンの布を張って、黒い縁をつけている。その布が湿気の…
ガラスを割ったのは、誰だ? (篆刻:誰)
この月曜の朝、ガレージにあった車のリアウインドウが、また割れていた。金ヅチの ようなもの叩いたらしき割れ方で、去年に続いて2回目だから、駐在所に電話して 来てもらい、被害届も書いた。近所で恨みを買うことは無いのかなどと聞…
ムカデ、憎し。(篆刻:百足)
数年前、インド人がこの田舎家に来たとき、しきりに家の中にヘビが入ってこないかと 心配していた。片言で「ヘビは入って来ない」と言えたが、「ムカデは家にも来る」とは 英語が判らないので言わなかった。いまになって調べてみたら&…
巣街化調整区域。(篆刻:巣)
ツバメの生き残ったヒナが巣立って、ホッとした。また来られては、と古い巣を落とした のだが。翌朝、別のツバメが梁の裏の3ヶ所で同時に土を運んで巣づくりをはじめた。 ヘビ、カラス、アライグマまで巣を襲ったのだから、ここは危険…
草に泣く。(写真:百野草荘看板)
先日の奈良シニア大学の講演で、雑草だらけの百野草(ものぐさ)荘に住んでいると 自己紹介した。日本のレタリングの先達である佐藤敬之輔氏が行き詰ってイギリスを 旅したが得るものが無く帰国、家のそばのススキの葉を見て求めていた…
空き家、あります。(篆刻:家)
先日、奈良市内に住むイギリスの友人が、この地区の空き家を見に来たので同行 した。築30年ほどでしっかりした木造だが、外の排水が悪く、台所の床が傷んで いる。風呂とトイレが古い別小屋で、建て直しと下水工事が必要。敷地もそれ…
30年目の、庭。(篆刻:庭)
我が家には8×5メートルほどの前庭がある。約30年前に引っ越して来た時は、 きれいにジャミ石が敷かれていた。この家から大阪に通勤したが、忙しくなって 家に帰れない日も多く、庭は荒れ放題になった。雑草は嫌いでは…
「板倉の家」、ガンバレ!(篆刻:板)
この地区でも新築の家は新工法で街の家と変わらない。やっと木造で伝統工法の 家が建ったと思ったら土壁ではないのだと聞いて、大きなお世話だがガッカリした。 日経新聞が「木の家が優しさを伝える」という安藤邦広さんのコラムを連載…
三和土と書いて、タタキ。(写真:土間)
この写真は、我が家の土間。三和土と書いて、タタキと読む。土と石灰、にがりの 3つを練って、叩き固めたものだが、大正6、7年にこの家が移築された時のまま だろうから、もう百年近い。土が削れて石の部分が浮いてきたのか、何とも…