何だか美しからざる話が続いたから、きれいな話に戻したい。 篆刻は「明日」。明の日は、太陽でなく月の光が入る丸窓だけれど、あえて日のカタチ。 日が出て、月が出て、また日が出て「明日」だから。で、話は、昨日の昨日、土曜日の夜…
2006年10月
万事、笑ってすませられますか。(篆刻:万事付一笑)
NHKの「プロフェッショナル」という番組で、写真家・上田義彦さんの話があった。 広告代理店のディレクターに、「広告に向いていない」と決め付けられて、失意の日々。 そこに、ウイスキーの広告で作家のポートレート撮影の依頼が来…
道は、どこにありますか。(篆刻:道在糞尿)
誰かに、「道はどこにあるのでしょう」と聞かれたら、なんと答えますか。 まあ、聞かれた場所にもよる訳で、道に立っていたなら、足もとを指差して、 「ここ」と答えますね。(そんなヤツは、おらんか) それじゃあ、どこかのお寺で、…
道の首って、なんの首。(篆刻:道)
この篆刻は「道」。彫ったときのテンションが、あからさまでお恥ずかしいが。 シンニュウは龍の首のよう、首も闘鶏のとさかのよう。明らかに躁症状ですね。 しかし、道という漢字特有の高揚を表す点では、あながち間違いでもない。 古…
幸せの、カタチって・・・。(篆刻:幸)
個人印の注文をいただいたら、印に添えて、為書きというものをお渡ししている。 半紙の半分、右上に「為○○様」と書いて「無為天成」の関防印をおす。ここから中は、 楽篆堂の世界、というまあ結界のようなもの。印をおして、クルッと…
悲あれば、楽あり。(篆刻:楽)
ほら、やっぱりだ。 どんな悲しいことがあったって、その後に、きっとうれしいこと、楽しいことがあるんだよ。 「人間万事塞翁が馬」。塞翁という人の馬が逃げた。でも、駿馬を連れて帰ってきた。 喜んだ息子が、それに乗ったら落ちて…
ただ、念ずるばかり。(篆刻:念)
先週の金曜日の午前中は、うれしいことが続いた。 まず、このブログの本の試し製本が2冊届いた。版下のすべてを自分で作ったから、 当然拙いのだが、想像よりは出来がよかった。200部の製本にかかるよう頼んだ。 そこに、篆刻の注…