2007年11月

何かのご縁で、NHK。(篆刻:縁)

三游会の会場、国際奈良学セミナーハウスは、県の施設なのだが、興福寺の 塔頭・旧世尊院を復元した書院造り。向かいが奈良公園と博物館の好立地で、 こんなに野の花と篆刻が似合う会場は、他には考えられない。10回目ともなれば 知…

人の過ちを、忘れる。(篆刻:忘人過)

我が家は、古いボロ農家だが、前庭は南東向き。1年中、朝日は視界から 上がるし、月も出る。惜しむらくは、向かいの山の尾根にある高圧塔。雨に煙ると 消えるのだが、昼は線までくっきり、夜の赤いランプも邪魔。もうひとつは、 家の…

変わる、山の色。(篆刻:山色清浄心)

今年の紅葉は遅いけれど。それでも庭のモミジは真っ赤だし、イチョウは下から 黄色くなってきた。そこで、篆刻は「山色清浄心」。蘇東坡の詩の「山色清浄身に あらざること無し」によるから、「心」でなく「身」なのだが。山の姿かたち…

諦めること、投げ出すこと。(篆刻:諦)

般若心経の「羯諦(ぎゃてい)」は、玄奘三蔵があえて訳さず、原音「ガテー」を そのまま音写したという。意味は「取り除く」だが、松原泰道老師は「渡ろうよ」、 中村元博士は「往ける者よ」と訳す。渡る、往く、その先は迷いも執着も…
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