2007年03月

ツバメ、来る。(篆刻:黄燕)

ハコベ、ナズナ、イヌノフグリ、タンポポ、ツクシ、セリ、フキ、キランソウ、 ムラサキケマン、スズメノカタビラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、 ヤマネコノメソウ、クサノオウ、キンポウゲ、レンゲソウ、ハナニラ、シバザクラ、 ス…

ただ、生きて在れ!(篆刻:LET IT BE)

「なんにも書くな。なんにも読むな。なんにも思ふな。ただ、生きて在れ!」 先日酔った勢いで買った太宰治の古本をたまたま開いたら、『めくら草紙』という 短編の冒頭にこんなことが書いてあって、「え、私のブログへのコメントかな」…

夢のように、死んで。(篆刻:夢死)

もう少し、池田晶子さんの『人生のほんとう』から。 「死んだ人が悲しいと思っているかどうかはわからない。死ぬのが本人にとって 悲しいことなのかどうか、われわれにはあくまでもわからないんですよ。 だって、われわれは死んだこと…

酔うように、生きて。(篆刻:酔生)

新聞で週刊誌の広告を見て、驚いた。え、池田晶子さんが死んだ? 検索したら、3月2日に訃報があって、2月23日に腎臓がんで亡くなっていた。 私が彼女の『人生のほんとう』を読んだのは、去年。2006年4月のあとがきには、 0…

鷹、空に揚がる。(篆刻:鷹揚)

疲れすぎて浅い眠りから醒めた朝。離れに行くと、毛布の中は空だった。 鷹は歩いてどこかにもぐり込んだか。いや、廊下の奥のかごの上にとまっていた。 首を後ろに向けて、しっかと私を見つめる。確かに、生き返ったのだ。 新鮮な空気…

鷹を抱いた、夜。(篆刻:辛抱)

5年前の4月末、まだ肌寒い夜。犬の散歩の帰り、その鳥は道に落ちていた。 周りに、血が飛び散っている。暗闇で電線に激突したのか、どう見ても瀕死だった。 抱いて帰って、猫を避けて、離れにこもった。サシバという鷹の一種のようだ…

車も、変な気をおこす。(篆刻:変)

エレベータに悪意を持って乗ると、そのエレベータが異常な動きをした、という。 シンドラー製の話ではなくて。その悪意とは何だったかを忘れてしまったし、 誰の本で読んだかも記憶がない。グーグルで、じたばたして、やっと思い出した…
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