2000年代の我々日本人は、恐らく世界で最も多い文字の種類を持っています。 漢字でも篆書体の他に、楷書、行書、草書、隷書、そこから生まれた平仮名、カタカナ、外国のアルファベットなど、いま我々が篆刻に使える書体はマックスに…
篆刻ブログ 篆からの、贈りもの。
篆刻の歴史。
絵の封泥から、文字の芸術へ。 篆刻とは「木・石・金などで印を彫ること。その文字に多く篆書体を用いる」ものなのですが、印が生まれてから、いまのように紙に朱の印泥で捺しての実用性、芸術性を獲得するまでには5000年もの長い歴…
「篆刻」とは。
先日、NHK奈良放送局の「ならナビ」で楽篆堂を紹介していただきました。当然、撮影前の取材から撮影中も「篆刻とは」の説明をしながらでしたが、「篆刻とは」をちゃんと説明できたか、伝わったか自信がありません。改めて、この「篆刻…
「落款」とは。「落款印」とは。
楽篆堂の篆刻を紹介してくれたNHK奈良の「ならナビ」(1月18日)、その再放送の「ぐるっと関西おひるまえ」(20日)を見たからという篆刻のご注文が落ち着いた頃、またお便りをいただいて「是非、落款を一つ、お願いしたく存じま…
篆刻「楽篆堂」と「花の会」の共同展「三遊会」(篆刻:三遊会)
1994(平成6)年、「花と、土と、石と、遊ぶ。」三遊会スタート。 篆刻「楽篆堂」と「(野の花と遊ぶ)花の会」の共同展「三遊会」は1994(平成6)年4月が第1回だった。93年に広告の企画制作会社(有)ハイエスト・ハイを…
楽篆堂の篆刻事始め。(篆刻:幸都萬具)
篆刻を始めたのは、1979年だった。 楽篆堂・田中快旺は、いつ、どんなきっかけで「篆刻」を始めたのだろうか。もちろん、楽篆堂とか快旺とかを名乗るのはずっと後のことで、そのころは一介の広告コピーライター・田中安夫だったのだ…
サイン本の篆刻(落款印)。(篆刻:前進思考&麻の葉紋)
サイン本のための篆刻(落款印)の依頼。 著書に押す落款印の依頼は、著者ご本人からやご友人からの出版祝いとか、いくつか制作させていただいているけれど、今回は出版社のご担当からで、かなり気合の入ったものだった。株式会社KAD…
篆刻と印泥。(篆刻:飛)
トビアス・ハツラー(Tobias Hutzler)さんはアメリカや日本など世界で仕事をしているドイツ人のビジュアルアーチストの方です。今回、「飛(飛明日の飛)」を楽篆堂に注文いただきました。その後作品が届いたと代理…
篆刻と筆。(篆刻:快)
今回のテーマは「篆刻と筆(毛筆)」についてです。「篆刻」という主に篆書体を石などに刻む創作活動と、硯で磨(す)った墨を主に紙に書く道具「筆」との関係、相性などを考えてみます。 1:篆刻に筆と墨は必要か。 いきなり結論めい…
篆刻の不思議。(篆刻:榊浩行、HIRO)
かれこれ40年以上も篆刻をやっていて、数えきれないほどの方々から篆刻のご注文をいただいてきたから、中には「数えきれないほどの篆刻作家の中から、なぜ私を選び、ご指名いただいたのか」、どう考えても奇妙で不思議なことがあ…