これが、「得阿耨多羅三藐三菩提」。原語を音写して、意味は「完全な悟り」。 パソコンの外字で探すのも手間だから、徐先生が親切にお手本を用意して くれているはずもない。先生がこの印を見たら、「これのどこが徐三庚なんだ」と 怒…
2006年02月
生ぜず、滅せず。(篆刻:不生不滅)
「不生不滅」は、ご存知の方も多いだろう。般若心経の一節。 「是諸法空相」 真理は空である、に続く、生ずることも、無くなることもない。 ところが、ちょうどこれを彫っている頃、私の父が滅した。 そのことによって、私のなかに、…
守り、破り、離れる。(篆刻:守破離)
「守破離」は、しゅはりとも、しゅばりとも。武道で言われることが多いのだが、 お花でも、俳句でも、フラダンスでも、習い事は「守破離」だそうな。 まず先生の教えをただひたすらに守る。私の場合は、徐三庚先生の教えと おぼしきも…
貧しきを、学ぶ。(篆刻:學貧)
「学貧」は、がくひん。「赤貧」といえば、「貧」を彫ったなあと思い出したので、 旧作を引っ張り出して、埃を払って捺してみた。 何かの本で拾った言葉だが、貧しさのなかから、何かを学ぶ。貧しさのなかにこそ、 学ぶものは多いのだ…
赤い心。(篆刻:赤心)
赤い言葉、白い心。(篆刻:赤言白心)
「赤言白心」は、せきげん・はくしん。10年ほど前に、大阪の茶屋町画廊で、 楽篆堂(らくてんどう)が初めて篆刻の個展をしたときのタイトル。 正直な言葉、真っ白な心、という叶いもしない願いを込めたが、 「赤言」も「白心」も辞…