「異はあるけど、同を求めよう」なんて、まともな日本語になっとらん。 しかも、めっちゃアブストラクト。ごもっとも。でも、ちゃんとした中国語です。 「求同存異」は、中国読みで「チウトンツンイ」、日本読みなら「きゅうどうそんい…
2006年03月
両方、忘れよう。(篆刻:両忘)
仲畑さんの有名なコピーに「好きだから、あげる。」というのがありましたね。 この「両忘(りょうぼう)」、篆刻として別に取り得もないけど、「好きだから、載せる」 上は密、下が疎、という構成の定石。字体だって、普通。 自分では…
シンプルなら、伝わる。(篆刻:約而達)
「想深語軽」に続くのは、「約而達」 約にして達す、と読む。 これも過去の習作、出典さえ忘れてしまったという情けない話なのですが。 約は、簡約の約。まとめる、はぶく、簡単にする。達すは、伝達の達。 シンプルな方が伝わりやす…
想いは深く、言葉は軽く。(篆刻:想深語軽)
「想深語軽」 想いはしっかり深く、でも、言葉にするならやさしくね、という意味。 これも、昔の習作で恐縮ですが、篆刻としては新しくも何ともない。 言葉も、何かの聞きかじり、読みかじりで、自分のものでないのが残念。 でも、そ…
身も土も、ふたつならず。(篆刻:身土不二)
「身土不二」は、しんどふに。しんどふじ、でもいいのかな。 身も土も、ふたつのものならず。私はカラオケで、ここぞという時に、宇崎竜童の 「身も心も」を歌うが、そんなこととはまったく関係がない。 「不二」には、ふたつとない、…
一本の草に、よろずの真理あり。(篆刻:一草万理)
「一草万理」は、イチグサ・マリさんの名前を彫ったのではない。いっそうばんり。 神さまは、あちこちでかしましいから、1回でお引取り願いました。 一本の草に、八百万(やおよろず)の宇宙の真理が込められている、どうだ、 すごい…
一本の草に、ひとつの神。(篆刻:一草一神)
「一草一神」は、いっそういっしん。仏さまの次にご登場ねがうのは、神さまです。 縦書きで右に二文字、左に二文字だと「一」が並んでしまう。疎密が片寄る場合は、 時計逆回りでもいいとされている。一本の草にも、ひとつの神が宿って…