異はあるけど、同を求めよう。(篆刻:求同存異)

求同存異
「異はあるけど、同を求めよう」なんて、まともな日本語になっとらん。 しかも、めっちゃアブストラクト。ごもっとも。でも、ちゃんとした中国語です。 「求同存異」は、中国読みで「チウトンツンイ」、日本読みなら「きゅうどうそんい」。 相異があると認めたうえで、お互いの同じところ、共通点を求めよう、ですね。 それなら、「靖国参拝」と「求同存異」はどうなのよ、という話は置いといて。 実は、きょうは、むかし隣だったYちゃんという娘さんの結婚披露宴なのです。 何か、お祝いにちょうどいいハンコはないかなあ、と探したのが、これ。 若いふたりは披露宴なんて虚礼だと思った。でも、Yちゃんのお父さんは、 意味はあるのだ、と言った。ここまでは「存異」。しかし、「幸せとは、ふたりだけで なれるものではない」という点で、「求同」。これで目出度く、本日の披露宴。 他人だったふたりが、いっしょに道を歩もうと決めたのは、響きあう同じものが あったのでしょう。ちなみに、「同」の字は、酒の器である「凡」と誓いの言葉を入れる 器の「口(さい)」なんだそうです。お酒で払い清め、参加者が一体になるのが「同」。 「Tさん、Yちゃん、そしてご両親、親族の皆さま、誠におめでとうございます」 電波にのってケータイでも読める祝辞、「天からの贈りもの」になりました。
ページ上部へ