2008年07月

思い込みの、恥。(篆刻:恥)

今朝の日経新聞の春秋欄。米ドルがなぜ強いのか、と小学生に聞いたら、 「思い込みでしょ」という答えだったとか。世界経済の雄アメリカを引き合いに 出すのも変だけど、歳とともに思い込みが激しくなるのは、私だけでなさそうだ。 た…

日と月と、庭。(篆刻:日月清明)

朝食の後では、もう陽射しが強くて、庭の水撒きには遅すぎるから、大暑のきょうは 起きてすぐに済ませた。水をやれば雑草も伸びる。この季節、草刈、雑草取りの 庭仕事も、土日だけでは追いつかない。中間の水曜もやらざるをえないかと…

ある薬草の、伝説。(篆刻:ゑびや)

開高健全集第12巻は、昭和38年から1年半にわたり週刊朝日に連載された 『ずばり東京』というルポルタージュ。文庫本のための「まえがき」「あとがき」も ノン・フィクションとフィクションのはざ間で苦悩する心を吐露して名文だが…

雛は呼び、親つつく。(篆刻:?啄)

玄関の軒下のスズメの雛は、1羽が圧死していたが3羽は巣立ったようだ。 隣の縁側のツバメの巣からは、3日続けて割れた卵の殻が落ちていた。 最初の卵の殻は、まるで3次元測定器で測ったようにきれいな割れ方だったが、 だんだん雑…

苦しみを、抜けて。(篆刻:抜苦与楽)

全22巻の『開高健全集』を、奈良県立図書情報館で2巻ずつ借りて読んでいる。 嫌な感じを「酸」といい、電車を「古鉄の箱」という、彼独特の例えが違う作品にも 何回も出てきて辟易することもあるけれど。いくらフィクションの形をま…

放任の、蓮。(篆刻:蓮)

ここ数日、蓮のつぼみがふくらみ続けて、女性の臨月を思わせるようだった。 きのうの朝、いよいよ開きかかったから、デジカメを用意して待っていたけれど、 昼前には花を閉じてしまった。そして、今朝、曇り空の下で、やはり神々しいと…

スズメの、お宿。(篆刻:雀躍)

縁側のひさしからツバメが4羽巣立ったが、その隣の少し小ぶりの古い巣に、 他のツバメが卵を2つ産んだ。入れ替わりのご入居、ご出産だから、大家として よろこばしい限りだが。同じ頃、玄関口に、スズメノカタビラやヒメコバンソウの…
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