放任の、蓮。(篆刻:蓮)

蓮
ここ数日、蓮のつぼみがふくらみ続けて、女性の臨月を思わせるようだった。 きのうの朝、いよいよ開きかかったから、デジカメを用意して待っていたけれど、 昼前には花を閉じてしまった。そして、今朝、曇り空の下で、やはり神々しいとしか 言いようのない完璧な花の姿を見せてくれた。隣のつぼみも少し開きかかって、 これは明日の朝、咲くだろう。それにしても、この蓮の開花は去年より1ヵ月も早い。 去年の開花は、きっちり8月のお盆に合わせてくれたのだが。植えたばかりで 根着くのが遅かったか、今年は煮干を何回か土に差して、油かすもやったからか、 正確なことは蓮に聞かなければ分らないが。それでも確かなのは、冬に株分けを サボったせいで、花数は多く、花びらの大きさも変わらないのに、花芯が小さい。 種の数は7つ、去年11だったのに。鉢の底で、蓮根がひしめいているに違いない。 越して来た頃から毎年咲くのに実を付けなかった桃が、今年初めて拳大になった。 美味しかったが、放任の枝の先でハシゴが要る。ビワも植えてから10年以上で やっと袋をかけるに足る実がなったが、高いところばかり。25年間の物臭さと放任の ツケが庭のあちこちからどっとまとめて押し寄せてきた。今年の暮れから春先は 剪定、株分けに忙しくなりそうだ。篆刻は、蓮好きのOさんのご注文印をお借りした。
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