三和土と書いて、タタキ。(写真:土間)

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この写真は、我が家の土間。三和土と書いて、タタキと読む。土と石灰、にがりの
3つを練って、叩き固めたものだが、大正6、7年にこの家が移築された時のまま
だろうから、もう百年近い。土が削れて石の部分が浮いてきたのか、何とも奇妙な
模様になっている。たまに来るお客さんはうれしがるが、毎日この上を歩く我々には
厄介なもの。梅雨には湿気を吸って、滑ることもある。この町内で昔の土間が残る
のは我が家だけだから残したいのだが、転んで骨でも折ったらシャレにならない。

建築家の友人に桜の輪切りを敷き詰めたらとかの相談もしたが、乾燥で段差になる
木など論外、タイルも敷石も危険。味気ないけれど、コンクリートを平らに打つのが
ベストとのこと。それならば隣りが左官屋さんだから、話は早い。屋内のことだから
凍てつくこともないだろうと、まず玄関から。大事な場所だからと、夜中の2時まで
何回もコテで押さえてくれた。おかげで2日後の篆刻一日教室のお客さんたちは
出来たてのピカピカを歩き初め。第2期は風呂とトイレの前で離れにつながる土間。
猫のサバが足跡をつけたが、そのために2回コテ当てが増えて、きれいになった。

最後は、いちばん広い台所を3日にやる予定。しかし、人の足とは不思議なもので、
凸凹があった時は普通に歩けていたのに、平らになると変な違和感があるのです。

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