襖を、張る。(篆刻:張)

201812291625.jpg

これを襖(ふすま)と言っていいものか、どうか。居間の襖4枚は建付けがゆがんで
いたので、家具屋の友人にベニヤで作ってもらったもの。しかも大和間で幅が広い
から、薄いグリーンの布を張って、黒い縁をつけている。その布が湿気の多い日は
ブヨブヨになるし、何よりタバコで茶色になって見苦しい。何とかしなきゃと思ううちに、
壁に壁紙でなく和紙を張ったのを見ることがあって、それに決めたが。紙はどうする?

名古屋の「紙の温度」という店は種類が多いと教えてもらい、近鉄で行って往復7時間
かかったが、タイ製の手漉きで幅96センチ、いい厚みのものがあった。さて、張り方は。
ネットで調べたら、ブログやYouTubeにあるある。それぞれ少しずつ違うので迷うことも
あったが失敗したって張り直せばいい。それなりの道具もホームセンターで揃えられた。

先の3連休で、決行。まず、布をはがしボンドのザラザラを取る。周囲に幅6センチの
紙を貼る廻りベタ。その少し内側に全面に糊をつけた下張り。それがすっかり乾いたら
上張りだが、これは紙に霧を吹いて、周囲だけに糊をつける袋張り。湿気で伸び縮して
くれる。結局、2日半で完成。紙が濡れているうちに、はみ出た周囲を切れば楽だったの
にとか、いくつか反省もあるし、シワもあるけれど、その達成感といったら尋常じゃない。
白い和紙の清浄感がたまらない。きっと、いい正月になる。だけどタバコは吸いますよ。

ページ上部へ