春に3日の晴れなし、というが、きょうばかりは日本全国が晴れ。
ここ奈良の東部山間も、快晴。こんな日にこそ、と鯉のぼりを揚げたのだが、
ほとんど無風で、吹流しと鯉の家族は、食べ忘れた目刺しのように垂れ下がる。
その下では、2日ほど留守をした間に、「こごみ」が伸び放題になってしまった。
アクがなく、さっと湯を通すだけで、醤油でもマヨネーズでもおいしいのだが。
炭焼きの熊さんが、山菜に目が無い。どこかから持ってきて植えてくれたのが、
湿った土手の居心地がいいらしく、どんどん増えた。それほど沢山食べられる
ものでもなく、カミサンが買物に出るついでに、友人に配って歩く。畑の「ウド」も、
熊さんが近所の笹ヤブから移植してくれた。囲いをしてモミ殻をかぶせたが、
そこから芽が出た。手を入れると、ずいぶん伸びていて、そろそろ食べ頃。
何本かある「タラの芽」も食べ頃。「タケノコ」も、伸びはじめて、いまが掘り時。
ということは、草刈シーズンの開幕でもある。で、篆刻は「申」、神や伸の元で、
雷の光が屈折して走る形。鯉のぼりを揚げたら、武者絵のぼりを家に飾る。
仏間には、加藤清正と虎。階段から土間へ垂らすのは、義経の八艘飛び。
カメラマン福田ノブ(匡伸)さんのコレクションを形見としていただいたものだ。
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伸びる、山菜。(篆刻:申)
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