①巨木に、出会う。(篆刻:巨木)

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きようは、5月20日。ふじい忠一さんの巨木アートに出会ったのが、2月20日
だから、あれからちょうど3ヶ月になる。この奈良から、さほど遠くない伊賀上野の
島ヶ原に太い木を曲げる人がいるから、見に行かないかという話は、かなり前にも
あったけれど、芸術新潮などでそれを知っていたM.Kさんが大病を患って、無期
延期になっていた。忘れた頃に、またその話だが、今回は作者のふじい忠一さんが
脳梗塞で入院して、退院しても、もうこの仕事は出来ないだろうという状況だった。

留守宅の奥さん・M子さんが「作業場に作品が残っていると家が売れない。なんとか
片付けて欲しい」という。M.Kさん、K.Hさんと我々の夫婦3組で見に行った。K.H
さんは、M子さんのお兄さんであるT.Hさんの奥さんと中学からの友だちという関係。
巨木を曲げた現代アートということ自体、よく判らなかったのだが、実物を見て
驚いた。誰しも思うのが、熱を使わずに、どうして曲げたかだが、ふじいさんを手伝って
いたM子さんは企業秘密というばかり。現代アートの不思議といわれる「ふじい忠一の
巨木アートこそ、天からの贈りもの」というストーリーが、いよいよここから始まるが。

もしM.Kさんが病気にならず、あの時見に行っていたら、ふじいさんはまだ元気な盛りで、
「なんだお前たちは」程度に扱われていただろう。贈りものになんか、ならなかったはず。

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