無駄でも、電球派。(篆刻:無駄)

無駄-新
私たちが「デビュー、いきなり名球会」と、M電器の電球型蛍光灯を広告したのは、 もう20年ほども昔。いまでは『不都合な真実』で「自宅の省エネ法」の筆頭だし、 安倍さんの「50年までに温暖化ガス半減のための具体策」にもなる優等生だ。 (50年まで?! 1本勝負の途中で負けそうだから、3本勝負に変えよう、みたい。 「美しい日本」なら、まず1本勝ってから、次は3本勝負でお願いしますでしょう。) しかし当時は、あまりにも値段が高すぎた。消費電力が安いから結局はお得と 説得しても、なかなか売れなかった。最近では、安く、小さく、軽く、電球色もある。 それをぐるぐるネジって、スパイラルの電球型蛍光灯まで現れたのだけれど、 口金が電球と同じというだけで、どこが電球型なのか。よしんば照明効率抜群だ としても、どこの誰があんなウ○コのようなものを頭の上に付けるのだろう。 かくして我が家では、照明の95%以上が白熱電球。エアコンも似合わないけど、 この家に蛍光灯はもっと合わない、いくら電球に見えても蛍光灯、と蔑視している。 これこそ偏見なのだろうが、ライフスタイルとは、その家で暮らす人の独断と 偏見、思い込みとかが堆積した形。「地球のためにライフスタイルを変えよう」と 叫ばれても、なかなか変わらない。篆刻は、「無駄」。無駄でも、私は電球派なのだ。
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