水に、流す。(篆刻:流水桃華)

流水桃華
きのう、徳島県美馬市で、流しソーメンの世界最長記録が樹立された、という。 100人がかり、竹200本、1,527メートル。ソーメンを流すのに、2時間50分を要した。 その頃、我が庭でも、ソーメン流しが全長6メートル、総勢6人で盛大に開催されていた。 ホースから流すのが水道水で、氷をいくら入れてもキリッと冷えないことを除けば、 まことに風流で美味。ソーメン流しなんてと馬鹿にしたことを恥じた。夏の恒例としたい。 大阪のパーティーで、酔うと始まるのが「奈良のあんたの家で、焼き物したい」という話。 大阪に陶芸教室はいくらもあるのに、と思いつつも、お互い酔ってるから、まとまらない。 じゃあ、我が家でソーメン流しでもしながら、話を聞こう、ということになった。 酔う前に初めてちゃんと聞いたら、お客人はどうも本気らしい。「登り窯の作り方」を ネットで探してプリントをご持参。場所はあるけど、いきなり登り窯なんて、無茶だなあ。 さりとて、ガス窯、電気窯はいや。小林熊さんが竹炭を焼いている窯で、ダメ元でやろう、 ということになった。人一倍横着な私としては、ソーメンを流しながら、焼き物の話も 水に流そうという魂胆だったが、チェーンソーで薪づくりからやることに、なってしまった。 篆刻は「流水桃華」。あいにく流水素麺という作品がないので、昔の除先生の真似っこを。 誠にお手数ですが、「桃華」の部分を「そうめん」と読み替えて、ご鑑賞賜りたい。
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