ダンダンの点滴。(篆刻:滴)

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卵6つを生んだ燕のメスが殺されたのは、どうもアライグマらしい。以来オスは毎日
電線にとまったり、巣をのぞいたりするが温めないから、卵は死んだだろう。それと
前後して、猫のカモが口内炎で寝たきり状態だったが、食欲はあったので回復した。

ところが猫のダンダンも口内炎らしく、よだれが出て、口臭もひどいので病院に行くと
歯茎が化膿して、奥歯がぐらついているという。麻酔をかけて歯を抜き、血膿もとった
のだが。ペースト状の餌を無理に食べさせようとしたのが痛かったのか、我々を避けて
家の外のアケビのカゴなどで寝ていたが、そのうち姿を消してしまった。庭はもちろん
向いの川の方まで探したが、数日行方不明が続いた。運よく家の下の田んぼにある
ワラ小屋にいたのを見つけて離れに入れたが、餌は食べず、ガリガリに痩せている。

それで、月曜から毎日病院で点滴をし、抗生物質の注射もしてもらっている。それでも
口から食べないと体力もつかないから、病院で猫用の首だけ出る袋を借りて、無理に
注射器でペーストの餌を食べさせている。篆刻教室でも花の会でも、食事やお茶に
なると誰彼となく側にすり寄っていた、甘えん坊、食いしん坊のダンダンとは思えない
姿なのだが。いままで「胃ろう」までして人を延命させるのには抵抗があったけれど、
口に無理に餌を押し込んででも、ダンダンには元気になってほしいと、願うばかりだ。

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