豊かな「三游会」。《篆刻:豊》

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春、翌年の秋、翌々年春と3年に2回続けてきた楽篆堂と花の会の共同展「三游会」。
16回目《豊》は10月28~30日、千人近く、おそらく最多の方々にご来場いただいた。

花の会は夏の気候で心配もあったが、自然の生命力に助けられ、改めて野山の恵みに
感謝を深くした。楽篆堂は今回初めて花が中心の1、2階に花にちなんだ篆刻を置いて、
遅ればせながら花と篆刻のコラボができた。中2階は篆刻メインで、「人生七十古来稀」
から始まり「生狐死独」などを経て「天高気清」までの構成を試みた。篆刻教室天の会の
皆さんの作品をパネルに、技能賞、敢闘賞の2人の作品は額に入れてご覧いただいた。

『こわくてゆかいな漢字』を出版し、大阪教育大学の先生をされている張莉さんが生徒たち
と来てくださり、その若者が「大変楽しい、可愛い、創作意欲を刺激された」と言ってくれた
のはとてもうれしかった。また、ある方は奥さまが三游会に毎回のようにお越しになって
いたが亡くなってしまった。案内ハガキが奥さまの名で届きうれしかったと芳名帳に連名を
書かれたが、翌日また遺影を胸にしながら、作品を見せてくださっていたのには心を揺さ
ぶられた。続けて良かったと思った。大阪、京都、兵庫、和歌山、三重、名古屋からも来て
いただきながら、ゆっくり話も出来なかった方々、お許しください。ありがとうございました。

次は平成30年の春。老骨に残りし花こそ誠の花・・・、どんな花を咲かせられるだろうか。

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