客を、見よ。(篆刻:正見)

正見
きのう、新年早々腹が立ったけれど、1日置いて頭を冷やして、きょう書く。 銀行口座に入金したかった。それだけで往復1時間の奈良駅前までは、馬鹿らしい。 そこで銀行に電話した。「法人カードだが、郵便局のATMから入金できるか」と。 答えは「出来る」。しかし、郵便局のATMでは「取扱いできません」と拒否された。 郵便局の窓口では、「有効期限が切れているか、磁気が弱っているか」という返事。 携帯で、再び銀行に聞けば「キャッシュカードに期限切れはない。農協があれば、 そこで試してくれ」という。しかし、農協のATMも「取扱いできません」と拒否。 結局、カードがおかしいのでは、と銀行まで出かけた。ご相談コーナーで、相手は 女子行員から係長風、さらに支店長代理風に変わる。1時間以上もかかって 分ったのは、「法人カードは、この銀行のATMでしか使えない」ということ。 「この銀行でしか使えないと、この通帳、この銀行、提携する郵便局、農協の どこに書いてあるのですか」。すると支店長代理風は、生命保険の約款のような 「預金等規定集」を持ってくる。「法人カード」の項に「当行のATMで使用できます」 とある。「腐った豆腐を食べて、腐った豆腐のような味」という「ちりとてちん」の世界。 篆刻は、旧作「正見」だが新旧など構わない。銀行よ、客を見よ。正しく見よ。
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