2階の仕事場の屋根が揺れている。電動ドライバーの音が、あちこちで響く。
昔なら1月14日は、まだ松の内。突然、我が家の屋根工事が始まったのだ。
去年から、気にはなっていたのだが。ワラ屋根にかぶせたトタンの塗料が、
剥げはじめた。錆もあちこちにある。だが、これでまた、ペンキを塗ればいいものか、
どうか。素人目でも、トタンの寿命はきている。こう見えても、2級建築技能士の私。
この古トタンはそのままにして、上に木枠を置いて、その上に、最近話題の
ガルバリウムの波板をかぶせる方が賢明ではないかと、考えていたのだが。
先週の金曜、カミサンの留守中に、大阪の屋根工事会社が、飛び込み営業に来た。
私が考えていた、そのままの工法を提案された。それは結構なことだが、問題は
先立つものの額。聞けば、もしこの契約がまとまれば、今年の初荷仕事だという。
なおかつ、この奈良市東部山間の最初の工事になるからと、かなり思い切った
見積もりを提示された。やや間を置いて、カミサンに話せば、カミサンも屋根の
ことは気になっていたから、とすんなり合意。急ぎ契約に至ったという次第。
篆刻は、「降(くだる)」。ヘンは神の梯子、ツクリは歩の逆の形。神が降りてくること。
この我が家に、突然、屋根といっしょに神様が降ってきたのだと、信じたい。
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降ってわいた、屋根。(篆刻:降)
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