猿を、追う。(篆刻:猿)

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初めて奈良に来た知人を車で迎えに行くと、窓から奈良公園の鹿を見てキャーと
叫ぶ。我々には日常的で、春日大社の神の使いというより、観光客を呼んでくれる
ありがたい存在だが。柳生・笠置に向かう県道でも、夜に何度か出会って驚いた。
さすがにここまでは来ないが、笠置の隣の広岡町では山から下りて来て、作物に
被害もあるらしい。サントリーだかのCMで、動物園の動物と人間の居場所が逆転
して、人間がオリに入っていたが。笑い話でなく、もうそんな光景が広がっている。

有害鳥獣と呼ばれる御三家はイノシシ、サル、アライグマ。タヌキ、イタチ、ハクビシンなど
数えればきりがない。ほとんどの田はイノシシ除けの電気柵で囲んでいる。家庭
の野菜畑はサル除けのネットで覆われている。我が家に直接害があるのはサルだ。
モモやヤマモモがちょうど食べ頃になると、ボスから赤ん坊まで大ファミリーがやって
来る。BB弾の銃を持って抜き足差し足で近づけば気配で山に逃げ込む。目の前で
マウンティングした不届きなカップルもいる。市の農林課もロケット花火をくれるくらい
でお手上げ。猟友会が1匹射殺した時は鳴りを潜めたが時間がたてば元の木阿弥。

お客さんは緑が多い、空気が美味しいと感激するが。サル、イノシシ、アライグマ・・・
お好みをおひとりさま1匹ずつ土産にお持ち帰りいただけないか。お願いしますよ。

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