車で、通う。(篆刻:車)

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狭川地区の最寄駅はJR笠置駅だが関西本線は不便だから、大阪、京都へ通勤
するには近鉄奈良駅へ出る。バスに乗れば奈良まで40分かかり、1日8本しか
ない。結局みんな18歳になると免許を取って車に乗るから、バスを利用するのは
小学生かお年寄りだけになる。乗客減、赤字、本数削減の悪循環なのだが路線を
廃止することもできない。しかし悪いことばかりでもない。この路線は、奈良市街の
手前まで自由昇降区間で、停留所でなくても手を挙げると乗せてくれる。私は大阪、
奈良で飲む時はバスで出かけて、帰りはカミサンに車で迎えに来てもらうのだが、
バスの客が私ひとりということも多い。山間用のミニバスだけど、豪勢なもんです。

この山間部に引越すと決まって、ファミリアから中古のレオーネ四輪駆動に換えた。
「雪も降らんのに、そんな車で」と笑われたが、その冬に大雪が降って面目を保った。

それからジムニー、サファリ、鉄屑のようなベンツ、アコード、アバンシア、ロード
スターと脈絡のない車遍歴。家族4人で車4台という時期もあったが、いまは二人で
フィット1台をやり繰りしている。あと1回は車を買い替えることになるだろうが、その
頃には軽のハイブリッドか電気自動車が出るはず。まだその後に乗る車があった。
お年寄りが草刈機をかついで野良仕事に通っている、あの充電式のシニアカーだ。

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