少食のすすめ。(篆刻:知足)

2015423173334.jpg
出野正さんは奥さんの張莉さんと「倭」と「倭人」についての研究をされ、三游会でも
その論文をいただいたのだが古文献の難しい内容なので今後ゆっくりと読ませていた
だくとして、一緒にお持ちいただいた「少食について」をここで紹介させていただこう。

アメリカの国立老化研究所が回虫から猿まで動物実験をして「カロリーの摂取を抑える
と長生きする」との結論を出した。一日おきに好きなだけ食べ、翌日断食したマウスは
健康で寿命も長く、老化による脳の損傷も少ないという。理由はサーチュイン遺伝子で
延命長寿遺伝子とも呼ばれる。空腹時に体内の細胞の遺伝子をスキャンして壊れたり
傷ついた遺伝子を修復する。だがこの長寿と健康を支える遺伝子は飢餓でしか発現
しない。だから飢餓状態に近い国ほど国民の体の機能が活性化して、子供がたくさん
生まれてしまう。たしかに日本でも団塊の世代は食糧不足の時代に生まれた人々だ。

逆に飽食では免疫力が低下する。特に炭水化物のでんぷんや糖質は体を老化させ命を
縮める。精白ご飯4杯は角砂糖55個にも相当するから、ご飯は一日1杯まで、食パンは
1切れまでだそうだ。出野さんはかなり厳しい食生活を実践されているが、さて私は。朝は
食パン1枚、昼は麺類、夜はご飯1杯。近所から野菜や根菜をいただくことが多いから
食物繊維も充分。食事は長寿パターンだけれど、タバコを喫っているから帳消しですね。

ページ上部へ