篆刻か、CIか。(篆刻:紅橋)

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この篆刻は、中国ビジネスを支援する紅橋株式会社の依頼で制作したもの。紅橋の
二文字は篆書体だが、日中の架け橋になりたいという想いをお聞きしたので、橋の
モチーフを加味した。はじめから名刺やホームページにも使いたいとのご希望だったし、
篆刻を気に入って、会社やお店のロゴタイプ的に使用範囲を拡大していただくのは、
作者としてうれしいことだ。楽篆堂への篆刻依頼で、こんな例がだんだん増えてきた
のもありがたい。しかし、これはあくまでも篆刻であってマークやロゴではないのです。

篆刻は文字をデザインして石に彫ることなのだが、そのデザインに文字の意味以上の
何か、例えば会社の理念などを加味してほしいとなると、それはもう篆刻でなくなって、
コーポレート・アイデンティティ=CIになってしまう。お手軽にwikiから引用すると「CI
とは企業文化の特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすい
メッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつ」で、
それを視覚化、シンボル化したものがマークやロゴ。しかも、そのデザインはCIという
運動の最終作業で、経営者だけでなく社員ひとり一人の想いを聞き取り、整理し、集約
するという膨大な作業から始まる。そのためには時間もコストもかかる大仕事です。

CIは広告企画制作のハイエスト・ハイ、篆刻はその篆刻部門・楽篆堂のお仕事です。

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