環境情報の、裏おもて。(篆刻:表裏)

表裏
別に民放のテレビばかりでなく、NHKも視聴率を無視できないし、出版界だって 過酷な生存競争に必死。『不都合な真実』が売れれば、『環境問題のウソ』のような 本も出る。極地の氷が融けると、海面が上昇する。いや、アルキメデスの原理で 氷が融けても海水は増えない。それより海水に大量の真水が流れ込むと、 深層海流が変化して寒冷化する。というところに落ち着いたか、と思ったら・・・。 きのう5月22日の日経は、「グリーンランドの氷河が融(日経は「解」)けても 気候の変化ない」の見出しで、東大と海洋研究機構のスパコンでの解析を載せる。 「地球温暖化によって気候激変が起きるとする有力説を覆す研究成果」とあるが、 そうあっさり覆すと決めてしまっていいのかなあ。まあ、日経は産業、経済に 軸足を置いているから、こういう研究には真っ先に飛びつくのだろうけれど・・・。 AといえばB。甲があれば乙もある。環境の情報に振り回されそうになったら、 「地球の資源は有限」という原点に戻って、その情報を見直そう。というのが 私の学習成果。篆刻は、「表裏」。どちらにも衣。情報の裏をよく見ると鎧が あることが多い。日経の記事は「映画(デイ・アフター・トゥモロー)のようには ならない」で終わるが。だから二酸化炭素が増え続けても構わない、ではない。
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