環境の日の、机。(篆刻:明窓浄机)

明窓浄机
安倍さんが背伸びして電球型蛍光灯を付けようとしている。奥さんが見上げる。 冬のオーバーを着ての写真に続いて、またもや臭い写真だなあ、と思ったが。 地球温暖化対策推進本部の2色刷り1ページ、「環境の日」の新聞広告だった。 発作的に連載した「私的環境論」で、「毎日、よく書きますなあ」と呆れられた私も この際、一丁噛まない訳にはいかない。そこで選んだ篆刻は、「明窓浄机」。 我が家は、「明窓」ではない。古農家の良さは、窓ガラスなど磨かなくても 気にならないこと。急にそんなことをすれば、ツバメや猫が激突して、怪我する。 では、机はどうか。これが、見事な温暖化対策なのですね。前に書いた、森林は 二酸化炭素を吸っても出すから、プラマイ・ゼロという話。だが、二酸化炭素を 固定すれば、吸収した状態が続く。家や家具として、千年でも使い続けることだ。 我が家にある机は、熱が当たるコタツ用を除いて、4枚がみな、杉や栃の1枚板。 ほとんどが、畳1枚分。樹齢はみな100年以上。台所の土間のは、どこかの神社の 杉を伐ったもので、穴の後が残っている。そこで、猫が爪磨ぎをする。硬い年輪が 残って、溝になる。そこに、ほこりがたまる。そのほこりを、お茶を飲みながら、 ブラシで掃除する。それで「浄机」になる。まさに美しい温暖化対策なのである。
ページ上部へ