独りを、楽しむ。(篆刻:独楽)

独楽
大学の広告研究会のOB会を10月に予定していたけれど、幹事がガンになった。 今朝、また「もうひとりも」と聞いて、少しブルーになっている。が、本題に入ろう。 私が、広告代理店Dを辞めたのは、27年前の9月9日。34歳のときだった。 金内一郎さんが亡くなった後だったので、「幾人か死に去り行きて なぜ我ここに 命さらすや」と、半紙に筆で書いて出したが、書式が違うと突き返された。 決められた用紙に「これからは、好きな人と好きなように生きていきます」と書き、 受理された。そうは書いたが、そうはいかない。やっと、自分で会社をおこしたのは、 それから13年後、47歳になっていた。それでも、本当に自分を信頼してくれる人と 好きな仕事だけが出来るようになったのは、この奈良のSOHOになってから。 当然、そんな仕事は多くない。篆刻と二足のわらじで、救われているのも事実。 Dに関連した会社から、Yさんが独立して、きょうは「船出のパーティ」なのだという。 パーティなど苦手だし、Yさんと会ったのも2回ほどなのだが、顔を出させて もらおうと思う。52歳で、あえて荒波に漕ぎ出そうとする、その志を良としたい。 篆刻は「独楽」。注文印からお借りしたが。これからは、同志、応援が何人いても、 頼れるのは我ただ独り。独りを楽しむ、いつかそんな日が来ることを祈る。
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