素夢子で、初。(篆刻:夢)

夢
歳を考えたら誕生日がうれしい訳でもないが。誰かの誕生月を口実にして、 食べたり飲んだりしゃべったりを5組の夫婦でやっている。名付けて「遊口会」。 この前の日曜日は、久しぶりに京都へ出かけて、昼の食事をした。結構な料理が 2000円と聞いて、かえって競争の激しさを思ってしまったのだが。腹がふくれて、 ビールでほろ酔い。バカを言いながら、ブラブラ古道具、骨董を冷やかして歩く。 最後にたどりついたのが、韓国茶カフェ「素夢子 古茶家(そむし こちゃや)」。 カミサンがポジャギという韓国風パッチワークをやっていて、その仲間では あこがれの店なのだという。それぞれが柚子茶、生姜花梨茶などを頼んだが、 私は草刈の疲れをとるために高麗人参茶。皆が飲み終わった頃合いで 黄色い薬草茶のようなものが出た。とっさに「アマドコロですか」と言ったら。 「アマドコロと当てた方は、初めて」と驚かれて、マスターまでがお出ましになった。 実は「花ごよみ」の蔵さんにナルコユリと渡したのが、アマドコロだったことがある。 アマドコロの茎には稜があり、ナルコユリは丸い。それが「アマドコロのたちどころ 判別法」。ちなみに「素夢子」とは、物性から解き放たれた自然の秘密の影だとか。 脳の秘密の回路が、たちどころにリンクしたらしい。篆刻は、鳥のような「夢」。
ページ上部へ