篆は、天まで。(書:天の会)

天の会 3月27日から三游会。猛然と追いこんで、何とか篆刻の数で50顆、額の数で 30点分を彫り上げたが。いよいよ印を押()す段になって、難渋している。 印泥(肉)をストーブや電球で温めて、そこそこの柔らかさにはなるけれど、 2回、3回押しても、紙への乗りが悪い。今日中には押し終わって、今週末には 裏打ちに出したいが。今朝もまだ温まらないから、暇つぶしに、プチ発表を。 この文字は、「天の会」。楽篆堂の篆刻教室、塾、もしくは寺子屋みたいなもの。 これまで何回も、求められるままの篆刻一日教室のようなことはやったけれど。 三游会のたびに、「篆刻教室は?」と聞かれるが、「篆刻それ自体の彫り方は 半日で覚えられます。あとは、各人の努力とセンスだから」とお答えしてきたのだが。 今回の作品創りで、自分の篆刻の自由度がかなり増したと感じた。この自由度は 他の人の個性によって、もっと拡がるのではないか、天まで伸びるのではないか、 と思ったのだ。もうひとつは、この狭川の古民家で、月に1日くらい、喧騒を 離れて、篆刻で遊んでもらったら、お互い楽しいだろうな、という気分になったこと。 まだ思いつきの段階で、具体案は三游会で発表する予定だが。そろそろ印泥が 温まったようだから、さあ、いちばん嫌いな、(けん)に取りかかりましょうか。
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